目次
Google 広告とは
Google 広告とは、Googleの提供するオンライン広告プログラムのことです。Google 広告で作成したオンライン広告は、自社の商品やサービスに関心を持っているユーザーに適切なタイミングで表示され、目標に向けて効果的なアプローチができます。
Google 広告で設定できる目標の例
- ビジネスの宣伝
- 商品やサービスの販売促進
- 認知度の向上
- Webサイトへのトラフィックの増加 など
Google 広告の仕組み
オークション形式
広告配信の仕組みとしてオークション形式を採用しています。ユーザーがGoogleで何かを検索したり、Google 広告の広告枠があるWebサイトを閲覧したりすると、広告の表示機会が発生します。広告オークションがその都度行われ、表示する広告は瞬時に決定されます。
オークションの勝敗
オークションの勝敗は、主に入札単価とオークション時の広告の品質に基づいて算出される「広告ランク」で決定されます。
検索広告の場合
- ユーザーが検索を行うと、検索内容と一致するキーワード設定がされた広告の全てが検出されます。
- 検出された広告のうち、別の国をターゲットとする広告やポリシー違反に基づいて不承認となっている広告などは、対象外となります。
- 残った広告の中で広告ランクが十分に高いものだけが表示されます。
※画像引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/142918?hl=ja
※参考リンク:オークション(Google 広告ヘルプ)
Google 広告の特徴
オンラインで管理可能
新聞やテレビCMなどのオフライン広告とは異なり、オンライン広告であるため、いつでも作成や変更の管理ができます。管理できるのは以下の項目です。
- 広告キャンペーンや広告文
- 設定
- 予算 など
また、広告成果を簡単に測定することもできます。
最低使用料の設定がない
最低使用料(最低出稿金額など)は決められていません。そのため、広告予算を自由に設定でき、無理のない予算で運用ができます。
※参考リンク:Google 広告の定義(Google 広告ヘルプ)
Google 広告キャンペーンフォーマット
検索キャンペーン
検索キャンペーンは、検索結果に表示されるテキスト広告のことです。Googleで検索された語句と出稿している広告との関連性が高いと、検索結果画面の上部や下部に表示されます。
※画像引用元:https://support.google.com/google-ads/topic/10022492?hl=ja
検索キャンペーンが得意なアプローチ
販売促進・見込み顧客の獲得
オンラインでの販売・登録・ダウンロードなどを促進することができます。
※参考リンク:検索キャンペーンを作成する(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:適切なキャンペーン タイプを選択する(Google 広告ヘルプ)
ディスプレイキャンペーン
ディスプレイキャンペーンは、Webサイト上のイメージ広告のことです。何百万ものWebサイトやアプリ、Google所有のサービス(YouTubeなど)で出稿している広告との関連性が高いユーザーに広告を表示できます。広告は画像と広告文で構成されています。
※画像引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/10759203?hl=ja
ディスプレイキャンペーンが得意なアプローチ
販売促進と見込み顧客の獲得
販売・登録などの促進に向いているキャンペーンです。
認知層と比較検討層の拡大
ブランドの認知度を高めたり、商品購入の検討などを促進したりすることに向いています。
リーチ拡大
検索結果だけでなく、Webサイトまたはアプリを閲覧しているユーザーにも広告を表示できるため、さまざまな場所でアプローチすることが可能です。
データセグメント
広告を見たことのあるユーザー、Webサイトを訪れたことがあるユーザーなどに、再度アプローチできます。
※参考リンク:ディスプレイ キャンペーンを作成する(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:適切なキャンペーン タイプを選択する(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:データ セグメントの仕組み(Google 広告ヘルプ)
スマートアシストキャンペーン
スマートアシストキャンペーンは、キャンペーン管理を簡素化し、Google 広告のキャンペーンの中で最も簡単に広告出稿ができるキャンペーンのことです。Google 検索、Google マップ、YouTube、Gmail、その他のGoogle パートナーWebサイトへ簡単に広告を表示できます。
ビジネス情報を入力し、広告をいくつか作成するだけで広告出稿ができるため、広告出稿に至るまでの時間を大きく削減できます。自身で設定できる部分は少なく、簡単に出稿できます。
スマートアシストキャンペーンが得意なアプローチ
販売促進と見込み顧客の獲得
ユーザーからの電話問い合わせの促進・実店舗への来訪促進・動画でブランド認知向上など、Webサイトでのアクション促進に向いているキャンペーンです。
※参考リンク:スマート アシスト キャンペーンの仕組み(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:適切なキャンペーン タイプを選択する(Google 広告ヘルプ)
アプリキャンペーン
アプリキャンペーンは、複数チャネルでアプリを宣伝するためのキャンペーンのことです。Google 検索、Google Play、YouTube、Google 検索のDiscover、Google ディスプレイネットワークなど、300万を超えるWebサイトやアプリで簡単に広告を出稿することができます。
アプリストア掲載情報からの画像・動画などを利用して、広告が自動的に作成されます。最適な結果が得られるようにターゲティング、入札、広告の作成が自動化されているため、出稿設定が簡単なキャンペーンの一つです。
(一部を掲載)
※画像引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/6247380?hl=ja
アプリキャンペーンが得意なアプローチ
アプリインストールなどの促進
モバイル デバイス上でのアプリのインストール、エンゲージメント、登録を促進できます。
アプリキャンペーンのタイプ
アプリ インストール
アプリのダウンロードの促進ができます。
アプリ エンゲージメント
既存のユーザーにアプリ内行動(購入など)を促します。
アプリの事前登録
Google Playでのリリース前にアプリの事前登録を促します。
※参考リンク:アプリ キャンペーンについて(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:適切なキャンペーン タイプを選択する(Google 広告ヘルプ)
ファインドキャンペーン
ファインドキャンペーンとは、フィード全体で最大30億人のユーザーにアプローチできる広告のことです。YouTube ホームフィードやおすすめフィード、Google 検索のDiscover、Gmailの[プロモーション]タブ・[ソーシャル]タブに表示されます。
シグナルに基づき、広告と接触することによって利用する可能性の高いユーザーを対象に、視覚と気持ちに訴える広告出稿ができます。ファインド(find)とキャンペーンに名前がついているように、目を引くような広告を作成して見つけてもらう、という趣旨で広告を出稿するとよいでしょう。
なお、複数の画像を使用したカルーセル広告の使用も可能です。
(一部を掲載)
※画像引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/9176876?hl=ja
ファインドキャンペーンが得意なアプローチ
販売促進と見込み顧客の獲得
売り上げ、ニュースレターの購読、その他Webサイトへの訪問などを促すことができます。
認知度と比較検討
見込み顧客が新しいブランドを試す可能性が高いタイミングを捉えて、興味や関心を喚起します。
データセグメント
商品を購入したことがある、YouTube チャンネルを視聴したことがある、Webサイトを訪れたことがあるなど、再度可能性が高いユーザーに確実にアプローチして、行動を促すことができます。
※参考リンク:ファインド キャンペーンについて(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:適切なキャンペーン タイプを選択する(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:データ セグメントの仕組み(Google 広告ヘルプ)
P-MAXキャンペーン
P-MAXキャンペーンは、一つのキャンペーンから検索広告だけではアプローチできない、YouTube、ディスプレイ、Google Discover、Gmail、Google マップなど、全てのGoogleの広告枠にアクセスでき、Googleの自動化テクノロジーをフル活用することで、指定したコンバージョン目標を最大化するキャンペーンタイプのことです。
品質の高いクリエイティブアセットとコンバージョンに至る可能性の高いオーディエンスに関する情報を設定することで、アプローチ精度や広告効果が高まります。
※広告目標として「販売促進」「見込み顧客の獲得」「来店数と店舗売上の向上」のいずれかを選択すると、P-MAXがキャンペーンタイプの選択項目として表示されます
実店舗の目標に基づくP-MAXキャンペーンは、ローカル キャンペーンをアップグレードした新しいキャンペーンです。実店舗に足を運ぶために必要な情報として、店舗の所在地、営業時間、安全に関する情報、利用可能なサービス(例:商品のピックアップ、テイクアウト、ドライブスルー、予約)などを発信し、来店促進ができます。
P-MAXキャンペーンが得意なアプローチ
コンバージョン数の増加と価値の向上
リアルタイムでチャネル全体の予算や入札単価が最適化されるため、新たなコンバージョンの機会を獲得できます。
新規顧客の開拓
ユーザーの意図・行動・状況に関するリアルタイムの情報を利用して、より関連性の高い広告を適切なタイミングで表示し、新しいオーディエンス セグメントを開拓できます。
※参考リンク:P-MAX キャンペーンについて(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:適切なキャンペーン タイプを選択する(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:近くの店舗をユーザーにアピールして店舗販売を促進(Google 広告ヘルプ)
ショッピング広告
ショッピング広告は、Googleで商品リスティングができ、小売店が適切なユーザーに商品をアピールするために役立つ広告のことです。ショッピング広告はP-MAXキャンペーンまたはショッピングキャンペーンで作成可能です。
商品の画像、名前、価格、そして店舗名または会社名が全て広告内に表示されます。MerchantCenteの商品フィードに入力した情報に基づいて広告が作成されます。そのため、正しく詳細に商品フィードを登録をすることが必要ですが、自身で広告を作成する必要はありません。
※画像引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/6275294?hl=ja
通常のショッピングキャンペーンが表示される場所
ショッピング広告と無料リスティングは、Web上の次の場所に表示されます(画像は一部を掲載)。
- [ショッピング]タブ
- Google 検索(検索結果の横にテキスト広告とは別に表示されます)
- Google 画像検索
- Google 検索パートナー サイト(お客さまのキャンペーンが検索パートナーを含める設定の場合)
- マップ(ローカル在庫広告経由)
ショッピング広告が得意なアプローチ
小売マーケティング
視覚に訴える商品リスティングを使用して、小売商品をアピールすることができます。
販売促進と見込み顧客の獲得
オンラインショップでの購入などを促進できます。
近くの実店舗への来店を増やす
実店舗の在庫商品を近くにいるユーザーにアピールし、販売することができます。
※参考リンク:ショッピング広告について(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:適切なキャンペーン タイプを選択する(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:Google Merchant Center に登録する(Google 広告ヘルプ)
動画キャンペーン
動画キャンペーンは、YouTubeなどに出稿できる動画広告のことです。YouTube、Google 動画パートナーを通してリーチし、エンゲージメントを促進することができます。
キャンペーンの目標、サブタイプ、広告フォーマットを自由に選択でき、自社の商品やサービスをユーザーにアピールし、行動へと促すことに役立つキャンペーンタイプです。
※画像引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/6340491?hl=ja
※詳しくはこちら
YouTube広告とは?
動画キャンペーンが得意なアプローチ
認知度と比較検討
ブランドの認知向上・商品購入の比較検討などを促進できます。
販売促進と見込み顧客の獲得
「コンバージョンの促進」をキャンペーンサブタイプに設定すると、行動(購入など)を促進できます。
リーチの拡大
YouTubeユーザーに広告を表示します。
データセグメント
広告を見たことのあるユーザー・サイトを訪れたことがあるユーザーなどにアプローチして、行動を促すことができます。
動画キャンペーンのタイプ
コンバージョンの促進
行動の促進を重視した広告とターゲティングで、商品の販売や見込み顧客の獲得を促進します。「動画アクション キャンペーン」とも呼ばれます。
視聴回数を増やす
「視聴回数を増やす」は、キャンペーンのエンゲージメントを促進したい場合におすすめです。「広告視聴単価の上限」入札戦略を使用して、動画広告の視聴1回に対して支払う金額を指定できます。
効果的なアプローチ
「効率的なアプローチ」は、できるだけ多くのユーザーにリーチしたい場合におすすめです。「目標インプレッション単価」入札戦略を使用して、動画広告の表示1000回に対して支払う金額を指定できます。
動画リーチキャンペーン
指定の予算内で最大限のリーチを獲得できます。
広告シーケンス
複数の動画広告を決まった順序で表示して、ストーリーを伝える広告が出稿できます。
※参考リンク:動画キャンペーンについて(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:動画広告フォーマットの概要(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:適切なキャンペーン タイプを選択する(Google 広告ヘルプ)
※参考リンク:データ セグメントの仕組み(Google 広告ヘルプ)
Google 広告の課金形態と入札戦略の仕組み
課金形態
広告費用が発生した後に料金が請求されるため、前払いを要求されることはありません。
課金形態 | 課金ポイント | 適用されるキャンペーン |
クリック課金型 | 広告がクリックされるごとに課金 |
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インプレッション課金型 | 広告が表示されるごとに課金 |
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コンバージョン課金型 | コンバージョンされるごとに課金 |
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広告視聴課金型 |
広告が30秒間(30秒未満の広告の場合は最後まで)視聴されるか、30秒経つ前に動画が操作されるごとに課金 |
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時間課金型 | 広告が配信される時間ごとに課金 |
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他広告との比較
さまざまなキャンペーンタイプ
Google 広告は他広告よりキャンペーンタイプが多く、スマートアシストキャンペーンなど運用者が広告に詳しくない場合でも簡単に広告が出稿できるキャンペーンも用意されています。Web広告を始める際はGoogle 広告から出稿をスタートさせる場合が多いです。
Google 広告の費用感
少額の広告予算からでもチャレンジ可能
Google 広告の費用感は、広告主の業界により大きく左右されます。ただ、Google 広告には最低使用料(最低出稿金額など)がないため、小額の広告予算からでもチャレンジできる広告になっています。
なお、検索キャンペーンはコンバージョンに至るまでの期間が比較的短いため、他キャンペーンや他媒体と組み合わせて広告を出稿する場合は、予算配分が多くなる傾向があります。
入札戦略
各キャンペーンで広告出稿して達成したい目的(クリック・インプレッション・コンバージョン・視聴)に応じて、最適な入札戦略を選択します。
コンバージョン数に注目
コンバージョントラッキングを利用し、Webサイトでユーザーに直接行動を起こしてもらう
スマート自動入札がおすすめです。
クリック数に注目
Webサイトへのアクセスを増やす
クリック単価制がおすすめです。
インプレッションに注目
ブランド認知度の向上
視認範囲のインプレッション単価制を利用すれば、ユーザーに効率よくメッセージを伝えることができます。
動画広告を出稿していて、視聴回数や広告のインタラクションを増やしたい
広告視聴単価制・インプレッション単価制がおすすめです。
商品・ブランドの比較検討される機会を増やすことが目標の場合は、広告視聴単価制がおすすめです。
※参考リンク:目標に合わせた入札戦略を選択する(Google 広告ヘルプ)
まとめ
Google 広告は、広告出稿目標の達成に至るまで、それぞれのキャンペーンで役割が異なる場合が大半です。広告出稿をしている目的を理解し、それに合わせたアプローチ方法や広告内容などを整理した上で、キャンペーンの選択を行い、広告作成や予算配分を調整することにより成功体験を大きく増やすことができる広告です。
アタラでは、専門知識が豊富なスタッフによる広告運用最適化サービスやコンサルティングを提供しています。現状のパフォーマンスにご不満な方や、Google 広告を始めてみたいと思われましたら、ぜひご相談ください。また、Unyoo.jpではGoogle 広告をはじめとしたプラットフォームの最新動向やコラムを日々発信しています。この機会にSNSアカウントのフォローをお願いします。
※この記事の内容は、公開時点の情報をもとに作成しています。