2023年5月8日(米国時間)、Microsoftは新しい広告ソリューションである「Ads for chat API」を発表しました。
※参考リンク:
発表の背景
Microsoftは2023年2月、AIを搭載したチャットベースの新しいBingをリリースしました。新しいBingは多くのインターネットユーザーに使用され、デイリーアクティブユーザー数は1億人を超えています。ロイターは、Microsoftが出資をするOpenAIが提供するChatGPTのユーザー数の伸びは史上最速であることを報じており、AIを搭載したチャットベースのツールが急速に普及していることが伺えます。
※参考リンク:https://jp.reuters.com/article/openai-chatgpt-idJPKBN2UC04M
新しいBingやChatGPTを支えているテクノロジーはAIです。MicrosoftはAIが起こしたイノベーションの価値を、いかに持続的なシステムとして維持できるかを考えています。その一環として、Microsoftはチャットを収益化するための広告ソリューションである「Ads for chat API」を発表しました。
新しいBingと今後のAds for chat API
新しいBingは、高度な大規模言語モデルをチャットに組み込んだ、広告をベースに運営される最初の無料サービスです。Microsoftはこの新しいBing上で広告が自然で顧客に役立つ形でチャットに統合する方法を探ってきました。
今回発表された「Ads for chat API」は、チャット内で経済価値を創出することを支援します。このAPIにより、パブリッシャーやアプリ、オンラインサービスは、チャット上で顧客への広告表示をコントロールできます。また、Microsoftだけでなく、他社のチャットプラットフォームにおいても広告を表示できます。
Microsoftは、すでにパートナー企業と「Ads for chat API」に関する取り組みを実施しており、フィードバックを基に品質の改良を進めています。「Ads for chat API」によりパブリッシャーやアプリ、オンラインサービスは、顧客属性やニーズに合わせて最適な広告が表示ができるようになります。
今回の発表についてのコメント
ChatGPTを始めとするAIを搭載したツールが登場したことで、テック企業は続々とAIを活用したソリューションを発表しています。MicrosoftはAIを搭載した新しいBingをリリースし、検索市場においてGoogleの脅威となっています。
広告業界では、2022年からMicrosoft 広告を見聞きすることが増えたのではないでしょうか。
2022年5月31日にMicrosoft 広告が日本でローンチしています。
※参考リンク:https://www.atara.co.jp/unyoojp/2022/06/microsoft-advertising-japan/
その後、2022年7月13日にNetflixはMicrsoftを広告事業のパートナーに選定しました。
※参考リンク:https://www.atara.co.jp/unyoojp/category/search/search-microsoft/
2023年に入ってからも、AIを搭載した新しいBingや「Ads for chat API」を発表する等、話題が絶えることはありません。今後も、Microsoft 広告や「Ads for chat API」に注目していきます。