2023年5月11日(米国時間)、MetaはGenerative AI(生成AI)を活用した新機能などを検証できる「AI Sandbox」を発表しました。同時に、Meta Advantageの新機能を発表しました。
※参考リンク:
AI Sandboxとは
AI Sandboxは、Generative AIを活用した新機能などを検証できる機能です。AI Sandboxにより、広告主は新機能の有用性を確認することができます。まずは、以下の機能が利用できます。
- 広告コピーのバリエーションを作成:広告主が作成した広告コピーを複数バージョン作成できます。
- 画像の背景を生成:背景画像のイメージをテキスト入力することで背景画像を作成できます。
- 画像のアスペクト比を調整:様々な広告フォーマットで利用できるように、アスペクト比を調整した画像を生成できます。
現在一部の広告主がAI Sandboxを利用でき、今年7月にはより多くの広告主が利用できるようになる予定です。広告主からのフィードバックをもとに、今年後半にはいくつかの機能が製品に追加される予定です。
Meta Advantageとは
Meta Advantageは、2022年3月に発表されたMetaの自動広告製品が一つに集約された自動広告プロダクト群です。AIと機械学習を利用して、キャンペーンの最適化、広告配信のパーソナライズ、広告主の作業軽減を実現します。
※参考リンク:https://www.atara.co.jp/unyoojp/2022/03/meta-advantage/
Meta Advantageの新機能
発表された新機能は以下の通りです。
- ワンクリックでAdvantage+ショッピングキャンペーンに切り替え可能に:広告主は、既存のキャンペーンの「複製」をクリックすることでAdvantage+ショッピングキャンペーンを利用できるようになります。6月中にAdvantage+ショッピングキャンペーンを利用できる広告主に、順次提供される予定です。
- カタログ広告で動画を利用可能に:広告主は、手動作成の売上キャンペーンやAdvantage+ショッピングキャンペーンのカタログ広告で、動画を利用できるようになります。現在一部の広告主を対象にテストを実施しており、今年後半にはより多くの広告主に提供される予定です。
- パフォーマンス比較レポート:広告主は、既存の手動作成の売上キャンペーンとAdvantage+ショッピングキャンペーンのパフォーマンスを比較できるようになります。現在、Advantage+ショッピングキャンペーンを利用している広告主に対して、順次提供されています。
- Advantage+オーディエンス:これまでは、広告主が入力したターゲティング設定(「男性、18-35歳、野球への興味・関心」など)は、ターゲット範囲を限定するものとして機能していました。Advantage+オーディエンスでは、どんな人に広告を見てほしいかをシステムに伝えるものとして機能します。そのため、コンバージョンが獲得できる可能性がある場合、広告主が入力したターゲット以外にもリーチを広げることができるようになります。ターゲットを広げたくない設定項目がある場合は、“Audience Controls”(オーディエンス制御)という新しい項目を設定できます。現在一部の広告主を対象にテストをしており、今後数カ月以内に、より多くの広告主に提供される予定です。
今回の発表についてのコメント
近年、機械学習の活用により、これまで広告運用者が調整していた「入札」や「ターゲティング」の自動化が標準的なものとなっています。Generative AIの登場により、今回の新機能のような「クリエイティブ」の自動化も今後ますます進んでいくことでしょう。
今後も各社プラットフォームの動向に注目し、いち早く情報をお届けしてまいります。
本記事が、皆さまの広告運用のお役に立てば幸いです。