Googleは、Google ディスプレイ&ビデオ 360向けにCTV(コネクテッドTV)広告のプランニング、購入、測定を改善するための新しい機能を発表しました。
CTV広告はテレビのような大画面ディスプレイを通じて配信される広告であり、最近ではOTT(Over the top)ストリーミングサービス、スマートテレビ、ストリーミングデバイス、ゲーム機など様々なプラットフォームでの視聴が増えています。
この発表により、Google ディスプレイ&ビデオ 360を利用する広告主やマーケターがCTV広告のキャンペーンをより効果的にプランニング、購入、測定できるようにするための方法を提供しています。主に米国向けの機能が中心となりますが、発表及び解説された3点についてまとめていきます。
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プランニング:リーチと予測の簡素化
Google ディスプレイ&ビデオ 360のリーチプランナーを使用し、CTV広告用キャンペーンのリーチと予想されるパフォーマンスを正確に予測することができます。また、新しいパブリッシャーとCTV広告の在庫を発見し、効率的な予算配分を決定するのにも役立つことが可能です。
また、YouTubeだけではなく、HuluやRoku*などのパブリッシャーのユニークで純増可能なリーチをリニアTVとともに評価することが可能です。この機能は日本でも提供されています。
*Google Chromecastのようなストリーミング端末やスマートテレビ向けOSを提供している米国企業
購入:プレミアムな広告枠の予約がより簡単に
Google ディスプレイ&ビデオ 360から直接YouTube CTV広告の在庫を予約することができ、YouTubeの在庫予約にかかる時間を数週間から数分に短縮することが可能になりました。
また、YouTubeの事前購入取引では、これまでオープンオークションでしか利用できなかった視聴者ターゲティング機能が解放されます。更に、事前購入取引を通じてYouTube TV(米国向けサービス)やYouTube Select(旧Google Preferred)など、人気のあるストリーミングコンテンツやプレミアムなフォーマットをターゲットする機能が追加されました。
プレミアムなCTV広告在庫を確保するもう一つの方法として、Google ディスプレイ&ビデオ 360のマーケットプレイスのテレビセクションにて在庫パッケージを有効化することが上げられます。直近ではオーディエンスフィルタを追加することで、在庫パッケージを見つけやすく、サードパーティオーディエンスに対する予測を表示しやすくなったとのことです。
また、場所を問わずに高品質なCTVコンテンツを閲覧する生活者にリーチしたい広告主向けにCTVオーディエンス機能がリリースされました。広告主はファーストパーティのオーディエンスリストを利用し、Google ディスプレイ&ビデオ 360の広告掲載オーダー(insertion orders)または広告申込情報(line-items)にリストを追加することで、既存顧客にアプローチすることが可能になります。そして、Googleが保有するオーディエンスデータを通じて、CTV広告キャンペーンのリーチを拡大し、例えば「スポーツ愛好家」の属性をもつユーザーにリーチすることができます。
これは、2022年5月に行われたGoogle Marketing Live 2022で発表されていた機能です。
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測定:適切なリーチの把握と予算配分の適正化
最近リリースされた「ユニークリーチの重複レポート」では、ユニークユーザーを把握することができ、特定のキャンペーンで発生したユニークなインプレッション数やクリック数を把握することが可能です。
これにより、CTVを含むデバイス全てのユニークリーチ数や重複を特定することが可能となり、適切なフリークエンシーキャップの決定に役立てることができます。また、パブリッシャー間の重複を把握することで、リーチ数に貢献しているパブリッシャーを特定し、適切な広告予算を配分することが可能になります
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いかがだったでしょうか。Google ディスプレイ&ビデオ 360のCTV広告について理解を深めたい方は、プレイブック(英語)も公開されているため、ご覧いただくことをオススメします。
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本記事が、皆さまの広告運用のお役に立てれば幸いです。