Twitter広告のIASとDoubleVerifyによるブランドセーフティ計測
Twitterは1月26日にIntegral Ad Science(IAS)とDoubleVerifyのブランドセーフティ指標の計測が開始されたことを発表しました。まずは米国を拠点とする広告主から利用開始となります。
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Twitterによると、過去数か月に渡ってIntegral Ad Science(IAS)とDoubleVerifyの両方でベータテストを成功させてきたとのこと。本テストにおいて、測定された99%以上のインプレッションがGlobal Alliance for Responsible Media (通称:GARM) のブランドセーフティ基準を満たした安全なコンテンツに隣接して表示がされたと発表しています。
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これまでは、アドフラウドやビューアビリティといった指標は計測できていましたが、今後は1ツイートレベルでの詳細な分析が可能となります。
また、2022年12月に発表したコンテンツコントロール ( The Adjacency Controls ) の機能強化も行っており、機能強化の内容に関しては、英語以外の言語にも対応が可能となりました。
これまで広告主は、出稿する広告に対して不適切だと思われるキーワードを含むツイートの直上、直下に広告が配信されることを回避することが可能でしたが、こうした挙動はこれまで英語のツイートのみが対象となっていました。今後は広告キャンペーンのターゲティングと隣接するツイートとの関連性をより明確に把握できるように整備したうえで、表示される広告の最適化をより強化するとのことです。
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Twitterの狙い
これらの動きは2022年9月末に報道されたTwitter広告からの大手広告主の撤退が大きく影響していると考えられます。不適切な投稿に広告主が出稿した広告が並列表示されることを嫌った広告主の撤退が相次いだため、ブランドセーフティへの対応が求められていました。
今回のアップデートは、Twitterが、離れていった広告主の一部が戻ってくることを期待しての動きとも言えるかもしれません。