NielsenIQとPacvueのリテールメディア領域におけるパートナーシップとは
PacvueとNielsenIQは、2023年2月1日にリテールメディア領域におけるパートナーシップを締結したことを発表しました。
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NielsenIQは、消費財(CPG)業界向けに消費者インテリジェンスデータや小売業の測定ソリューションを提供する企業です。一方、Pacvueは昨今、増え続けているリテールメディアを統合管理できるソフトウェアを提供する企業です。
今回、NielsenIQのパートナープログラムであるNielsenIQ Partner NetworkにPacvueが加わり、Data Impact by NielsenIQによって得られるロケーションベースの分析およびインサイトを通じて小売事業者のオンラインの在庫ギャップを正確に特定し、Pacvueプラットフォームで小売事業者の売上およびメディアパフォーマンスを最適化し、NielsenIQオムニチャネル測定を通じてメディア投資の影響度合いを測定・定量化することができるようになります。ブランドは、デジタル活動や投資が店舗とオンラインの両方に与える影響を直接測定することができます。
この統合的なソリューションによって、これまでは回答できなかった問いに答えることができます。
- Amazonへの投資は他のチャネルにどのような影響を与えるのか?
- ROASはキーワードタイプやアセット別で増分売上と総売上にどのように相関しているのか?
- リテールメディアは他の投資方法と比較して、市場シェアを拡大するために、どの程度効果的かつ効率的なのだろうか?
NielsenIQ Partner NetworkのSVPであるBrett Jones氏は、次のように述べています。「私たちは、小売業界およびCPG業界にとってよりスマートな市場の形成を促進するために、高い能力を持つパートナーとのネットワークを拡大し続けており、Pacvueをパートナーに加えることができ、とても嬉しく思っています。Pacvueのeコマース広告、販売、インテリジェンスのためのソフトウェア群とData Impactのデジタルコマース、詳細な位置情報分析、インサイトを組み合わせることで、企業はオムニチャネルのプロモーションや広告の活性化を促進し、小売業者の統合的なビジネスを成長させることができます」。
「NielsenIQは、CPG業界向けのソリューション提供において代表的な企業して認知されており、ブランドや小売業者はすでに NielsenIQ を利用して、貴重なマクロレベルのトレンド、カテゴリーランキング、競合の洞察、市場パフォーマンスデータを得ています。私たちのパートナーシップにより、ブランドは、リテールメディア投資とオムニチャネルのプロモーション活動を店舗レベルで最適化してその効果を測定できるようになります」と、Pacvueの社長Melissa Burdick氏は述べています。
今回の発表についてのコメント
急拡大しているリテールメディアですが、ブランドの立場からすると、一つ一つのリテールメディアの予算配分や出稿管理は大変なので、それを集約し、全体最適をするのがPacvueで、非常に重要かつユニークなポジショニングをとっています。一方、リテールメディア投資がオンライン販売のみならず、オムニチャンネル全体にどのように影響しているかについても、ブランドは当然知りたいと思います。リテールメディアでは、広告キャンペーンが見込み客を生み、実際に売上に及ぼした影響について直接把握できます。このことを「クローズドループ測定」または「クローズドループアトリビューション」と言いますが、オムニチャネルでの影響までを測定できてこそ、真のクローズドループと言えるかもしれません。そういった意味では非常に魅力的なソリューションになり得るかと思われます。
日本のPacvueの代表者に確認したところ、日本でも本ソリューションは提供可能とのことです。