YouTubeがYouTubeショートでの広告収益の分配開始を発表
2023年1月9日(現地時間)、YouTubeはYouTubeショートでの広告収益の分配を2023年2月1日から開始することを発表しました。
また、YouTubeショートのクリエイター向けに、YouTubeパートナープログラムの資格要件も追加されることとなりました。
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YouTubeによると、2023年1月中旬よりYouTubeパートナープログラムが大きく更新され、より多くのクリエイターがパートナーシップを活用できるようになるとしています。現在、YouTubeで収益を得る方法は10種類となっていますが、今回の更新によりショート動画からも広告収益が得られるようになります。
プログラム更新後は以下のいずれかに該当する場合にYouTubeパートナープログラムに申し込むことが可能となります。
- チャンネル登録者数が1,000人以上、かつ有効な公開動画の総再生時間が直近12か月間で4,000時間以上である。
※ショート動画再生時間は、公開動画の総再生時間4,000時間の要件にはカウントされない。 - チャンネル登録者数が1,000人以上、かつ有効な公開ショート動画の視聴回数が直近90日間で1,000万回以上である。
画像引用元:https://support.google.com/youtube/answer/12475004これに加えて、YouTubeパートナープログラムクリエイターの資格要件を緩和して、視聴者ファンディング(SuperThanks、SuperChat、SuperStickers、チャンネルメンバーシップなど)が活用できるようになる予定とのことです。
YouTubeショートでの収益化の方法
2023年2月1日から、YouTubeパートナープログラム参加クリエイターは、長尺動画の広告、視聴者ファンディング、商品の販売などのその他の収益に加えて、ショート動画の間に表示される広告からも収益を得られるようになります。
※YouTubeショートの広告収益分配は、YouTubeショートファンドの後継モデルという位置づけ。
クリエイターに配分される収益全体の配分率は45%となります。この収益は、各国でのショート動画の視聴回数に基づいてクリエイターに分配されるとのことです。
収益化対象となるには、チャンネルがYouTubeのチャンネル収益化ポリシーを遵守していること、YouTubeで作成されたものかどうかにかかわらず、オリジナルコンテンツをアップロードしていることが必要となります。また、広告で動画を収益化するには、広告掲載に適したコンテンツのガイドラインも遵守する必要があるとのことです。
今回のアップデートにより、ショート動画プラットフォームにおいてYouTubeが最近勢いのあるTikTokの最大の競争相手になることも考えられます。
TikTokよりもYouTubeショートの方が収益性が良い場合には、沢山のクリエイターがTikTokからYouTubeへ配信先を移行することもあるのではないでしょうか。どちらの媒体が優位であるかは広告配信先の選定にも影響するため、今後のショート動画プラットフォームの競争は引き続き注目していきます。