Yahoo!広告において、今年も多くのアップデートがありました。この機会に、ぜひチェックしてみてください。
目次
- 1 Yahoo!検索広告
- 2 Yahoo!ディスプレイ広告
- 2.1 地域ターゲティングにおける対象地域の指定方法が追加
- 2.2 パフォーマンスレポートの集計可能な期間が拡大
- 2.3 自動運用ルール機能が拡充
- 2.4 自動入札「コンバージョン単価の目標値(tCPA)」の精度が改善
- 2.5 自動入札「クリック数の最大化」の設定対象が追加
- 2.6 アカウント全体、および各キャンペーンにおいて最適化スコアの提供が開始
- 2.7 操作履歴の機能が改善
- 2.8 広告管理ツールで利用できるA/Bテスト機能が提供開始
- 2.9 レスポンシブディスプレイ広告の提供が開始
- 2.10 アプリユーザーに特化したオーディエンスリストの提供と、インストール以外のアプリイベントコンバージョン測定機能が追加
- 2.11 新規オーディエンスリストの提供開始、およびオーディエンスリスト(カスタム)の提供が終了することが発表
- 3 Yahoo!広告共通トピック
Yahoo!検索広告
検索連動型ブランディング広告 動画広告の提供が開始
「メインバナー」で動画が選択可能になりました。メインバナーに動画を掲載した場合、現在のレポートに加え「動画視聴レポート」も提供されます。掲載終了日に終了時間の設定が可能になりました。
※時間は1時間単位で設定が可能です。分単位の指定はできません
メインバナーに動画の入稿ができるようになり、より多くの情報が伝えられるようになったので上手に広告を活用していきたいですね。
※参考リンク:
広告の品質の決定要素に「ランディングページの利便性」が追加
「広告の品質」は「オークションランク」に直結します。つまりランディングページの利便性を改善するということは、広告掲載順位の改善につながります。広告掲載する際に、ランディングページの利便性は大切な要素の一つになりました。
※参考リンク:
レスポンシブ検索広告にて、アドカスタマイザーの使用とアセットごとのレポートが確認できるように
アドカスタマイザーとは広告のアセット(タイトル、説明文)に、事前に登録した文字列や数値を自動で挿入できる機能です。
拡大テキスト広告のアドカスタマイザーとの違い
- 拡大テキスト広告のデータ自動挿入リストは使用できない
- レスポンシブ検索広告ではアドカスタマイザー属性を作成後、適用するキャンペーンや広告グループ、キーワードに属性値を設定することで挿入する文字列や数値が指定できる
- 広告内で日時に合わせてカウントダウン表示をする場合、レスポンシブ検索広告のアドカスタマイザーでは挿入できない
※アセット(タイトル、説明文)に直接カウントダウン関数の入力が必要
各アセット(タイトル、説明文)が約30日間で5000回程度表示された場合、アセットごとのインプレッション数と掲載評価を確認できるようになりました。掲載評価は「最良」「良好」「低」の3段階となります。広告の修正タイミングの重要な指標の一つになりそうですね。
※参考リンク:
動的検索連動型広告 旧形式ページフィードの提供が停止することが発表
旧形式ページフィードの情報は参照できなくなるため、必要な情報は実施日前にダウンロードが必須ですね。旧形式ページフィードでの配信はすでに終了し、新形式での配信に切り替え済みのため、広告配信への影響はないようです。
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自動入札タイプ「コンバージョン価値の最大化」の提供が開始
自動入札タイプ「コンバージョン価値の最大化」は「広告費用対効果の目標値」のオプション設定が必須でしたが、実施日以降は任意設定となり「広告費用対効果の目標値」を設定せずに利用ができます。
自動入札タイプ「コンバージョン価値の最大化」は、キャンペーンに設定された1日の予算を最大限に使って価値の高いコンバージョンを獲得するように入札価格を自動調整してくれます。
できるだけ価値の高いコンバージョンを獲得したいけど、目標とする広告費用対効果(ROAS)が決まっていない場合などに活用できますね。
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Yahoo!ディスプレイ広告
地域ターゲティングにおける対象地域の指定方法が追加
地域ターゲティングで対象地域を指定する際、既存の地域名単位での指定に加え、新たに半径でも指定できるようになりました。
半径で対象地域を指定する方法は、以下の2通りです。
- 地図上でピンを立てて指定
- スポット名、住所、郵便番号、緯度経度のいずれかを入力し、候補の中から指定
対象地域の中で北や南で広告配信に偏りがある場合など、半径で対象地域の指定ができるのは便利ですよね。
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パフォーマンスレポートの集計可能な期間が拡大
- 変更前 過去25カ月分
- 変更後 過去37カ月分
※以下の画面およびレポートは従来どおり過去25カ月分のデータのみ集計可能です
- 広告管理ツールの一覧画面に表示されるパフォーマンスデータ
- コンバージョン経路レポート
- 横断リーチレポート
- アトリビューションモデル比較レポート
- ブランド効果測定レポート
※参考リンク:
自動運用ルール機能が拡充
- ラベル
- 配信のオン/オフ
配信のオン/オフができるのはとても便利ですよね。
※参考リンク:
自動入札「コンバージョン単価の目標値(tCPA)」の精度が改善
自動入札「コンバージョン単価の目標値(tCPA)」において、キャンペーンの1日の予算の消化状況が加味されるため、インプレッションシェア損失率(予算)がより小さくなるように自動で調整して広告が配信されるようになりました。
コンバージョンの獲得をより強化した自動入札に改善されました。
現在、自動入札の名称は「コンバージョン数の最大化 目標値あり」になっているようです。
※参考リンク:
自動入札「クリック数の最大化」の設定対象が追加
- コンバージョン
- アプリ訴求
- 商品リスト訴求
- PayPayギフト
- 来店促進
※「商品リスト訴求」「PayPayギフト」「来店促進」は一部に提供
※参考リンク:
アカウント全体、および各キャンペーンにおいて最適化スコアの提供が開始
最適化スコアとは、自動入札がどの程度最適な運用になっているかを評価するスコアです。スコアは日次で更新され、アカウント全体では前日比の差分も確認できます。
広告管理ツールでは以下の画面にスコアが表示されます。
- アカウント単位:最適化提案画面
- キャンペーン単位:キャンペーン一覧画面
運用に行き詰まったときにヒントが見つけられそうですね。
※参考リンク:
操作履歴の機能が改善
広告管理ツール上で操作履歴を作成、表示できるようになりました。従来は操作履歴のファイルを作成してから、ファイルをダウンロードして確認する必要がありましたが、変更後は広告管理ツールのみで操作が完結します。
操作履歴の絞り込みができるようになりました。入稿アイテムや更新ソースなどでフィルターをかけ、内容を絞った操作履歴の作成に対応しました。必要な内容に絞ることで、操作履歴の軽快な表示が可能です。絞り込んだ状態でのダウンロードもできます。
広告の数値をみて同じ管理画面上で操作履歴が確認できるのは、とても便利ですね。
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広告管理ツールで利用できるA/Bテスト機能が提供開始
ディスプレイ広告のA/Bテストでは、二つのキャンペーンを設定して、配下の広告の配信機会を均等になるように分割して配信します。画像やテキストなどのクリエイティブ、および入札方法や設定などを比較するテストを通じて、より効果の高い広告表現や設定を探ることが可能です。テスト期間は最大90日間です。
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レスポンシブディスプレイ広告の提供が開始
レスポンシブ広告(画像)において、画像や説明文などの素材それぞれを複数入稿し、システムで素材を自動的に選択、配信する「レスポンシブディスプレイ広告」の提供が開始されました。
レスポンシブディスプレイ広告の仕様は、以下のとおりです。
- 複数入稿できる素材と上限数
- 画像 15件
- タイトル 5件
- 説明文 5件
※動画は非対応です
レスポンシブディスプレイ広告の作成上限数は、一つの広告グループ配下で、配信設定がオンの広告最大3件までです。
効果の高い素材を優先して配信するため、広告効果の向上が見込めます。また、一度の広告作成で複数の広告バリエーションを配信でき、運用工数の削減にもつながりますね。
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アプリユーザーに特化したオーディエンスリストの提供と、インストール以外のアプリイベントコンバージョン測定機能が追加
アプリユーザーに特化したオーディエンスリストの提供が開始されました。インストール以外のアプリイベントコンバージョン測定の機能が追加されました。コンバージョン測定の目的が「アプリのインストール」の他に「アプリ内購入」や「商品カートに追加」などが選択できるようになりました。
インストール以外のアプリ内イベントのコンバージョン測定ができるようになったので、インストール後の行動に広告配信を最適化できるようになりましたね。
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新規オーディエンスリストの提供開始、およびオーディエンスリスト(カスタム)の提供が終了することが発表
オーディエンスリスト(カスタム)の提供終了に伴い、オーディエンスリスト(カスタム)をオーディエンスリスト(Yahoo! Audience Discovery)またはオーディエンスリスト(顧客データ)に自動移行されるようです。
自動移行したオーディエンスリスト(カスタム)は、リスト種別は変わりますが、設定内容の変更は不要で、そのまま利用可能とのことです。
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Yahoo!広告共通トピック
アトリビューションモデル比較レポートの提供が開始
四つのアトリビューションモデルより二つ選択し、キャンペーン、もしくは広告グループ単位でのコンバージョン貢献度を比較できます。
- ラストタッチ:最後に接点を持った広告だけに貢献度を割り当てます
- ファーストタッチ:最初に接点を持った広告だけに貢献度を割り当てます
- 線形:接点を持った広告に貢献度を均等に割り当てます(例:四つあれば25%ずつ)
- 接点ベース:最初と最後に接点を持った広告の貢献度を40%ずつとし、残りの20%を途中に設定を持った広告に均等に割り当てます
※MCCアカウントを利用している場合、ディスプレイ広告および検索広告からコンバージョン対象アカウントと経路に含むアカウントを選択可能です
二つのアトリビューションモデルを選択して比較できるので、運用にも役立ちそうですね。
※参考リンク:
以上、2022年のYahoo!広告の主要アップデートまとめでした。2023年も、Yahoo!広告を上手に活用するために、しっかりアップデート情報を追って広告運用していきたいですね。