目次
- 1 Pinterestアドの2022年主要アップデートをまとめ
- 2 ファッション通販プラットフォーム「THE YES」を買収
- 3 Tastemade との提携を発表。クリエイター、コンテンツシリーズ、ライブ配信の規模を世界的に拡大
- 4 タイアップコンテンツを広告として配信できる「アイデアアド」を発表。
- 5 ショッピングAPI、ピン商品のタグ付け機能といったショッピング機能の強化を発表
- 6 ボディーニュートラルレポートを発表。減量を謳う広告を禁止したことで、Pinterest上にポジティブな検索が増加。
- 7 「Pinterestのおかげです」をメッセージをテーマにしたブランドキャンペーンを実施。TVCMも放映。
- 8 Pinterest が全オフィスの 100% 再生可能電力化を誓約
- 9 Shopify および Google タグマネージャーと統合された、新しい Pinterest コンバージョン API の提供を開始
- 10 Pinterest が予測する来年注目のトレンド:Pinterest Predicts 2023 レポートを公開
Pinterestアドの2022年主要アップデートをまとめ
2022年6月より日本市場での広告事業を開始したPinterestアド (Pinterest広告)。ショッピングに関連する機能拡充とユーザー獲得、品質向上に取り組んだ一年となりました。
2022年6月より日本市場での広告事業を開始したことでPinterestアドは、最も注目されたプラットフォームの一つだったのではないでしょうか。本稿では、Pinterestの主要なアップデートと発表されたニュースをまとめています。
Unyoo.jpでは取り上げていない内容も含めていますので、2022年のまとめとしてお付き合い頂ければ幸いです。
ファッション通販プラットフォーム「THE YES」を買収
日本国内での広告事業開始を開始した翌日に発表されたニュースです。「THE YES」はAIを活用したファッション通販プラットフォームで、ユーザー自らが入力したブランド、スタイル、サイズの情報をもとに、カスタマイズされたフィードを生成し、商品を購入できるプラットフォームでした。(買収が完了した現在では、THE YESのアプリとウェブサイトは廃止されております。)
Pinterestにはファッションに関心のあるユーザーが多いため、統合に向けた機能拡充は進んでいくことでしょう。
※参考リンク:
Tastemade との提携を発表。クリエイター、コンテンツシリーズ、ライブ配信の規模を世界的に拡大
戦略的パートナーシップの一環として、ライフスタイルメディアの大手であるTastemadeとの提携が発表されました。多くのアイデアが集まっているPinterestではレシピやグルメといったライフスタイルコンテンツは人気のあるコンテンツの一つです。
今後はPinterest上のみで展開されるオリジナルコンテンツの公開が予定されているとのことです。また、今後は「今後主要カテゴリと新たなカテゴリに関する質の高い動画コンテンツを提供いたします。Tastemade はライフスタイルメディアとして従来、食、旅、ホームDIYなどに注力してきましたが、今回のコラボレーションによりビューティ、ファッション、ヘルス&ウェルネス、フィットネス、育児、ペットなどの新たなカテゴリへとコンテンツを拡大します。」とあり、質の高いコンテンツ提供が期待されます。
※参考リンク:
タイアップコンテンツを広告として配信できる「アイデアアド」を発表。
Pinterestがクリエイターとのコラボレーションを強化するツールとして「アイデアアド」のローンチが発表されました。
機能の概要は「Pinterestクリエイターが、自身の作成したコンテンツにブランドパートナーをタグ付けできるコンテンツツール及び、そのタイアップコンテンツをアドとして配信できる新たな広告フォーマットの「アイデアアド」を導入します。」とのことでした。
イメージとしては、Meta広告のブランドコンテンツに近い内容です。
(動画)
https://newsroom.pinterest.com/sites/pinnews/files/mp4/2022-06/IdeaAd-2-3-gray-en-US_1.mp4
クリエイターとのコラボレーションを行うことで、広告色が薄まったクリエイティブなコンテンツでユーザーにリーチすることが可能になります。
また、Pinterestクリエイターによる質の高いコンテンツ生成も活発化されるでしょう。
参照元:
ショッピングAPI、ピン商品のタグ付け機能といったショッピング機能の強化を発表
7月8日にショッピング機能の強化を発表いたしました。機能のアップデート内容は他プラットフォームを追随する内容となっております。(一部、日本未ローンチ機能あり)
アップデートのスピード感からもわかる通り、Pinterestは今後もショッピング・購買体験への投資を積極的かつ継続的に行っていくことが予想されます。
※参考リンク:
ボディーニュートラルレポートを発表。減量を謳う広告を禁止したことで、Pinterest上にポジティブな検索が増加。
Pinterestによれば、2021年に減量を謳う広告を禁止にしたことで、ネガティブな検索クエリが減少し、ポジティブな検索が増加したとのことです。
決断当時は広告主の減少で売上へ影響があったと思いますが、結果的にプラットフォームの品質が向上したことは、広告配信プラットフォームやメディアにとっては吉報ではないでしょうか。
今回の調査により、今後もプラットフォームを守る取り組みは継続されると思われます。
※参考リンク:
「Pinterestのおかげです」をメッセージをテーマにしたブランドキャンペーンを実施。TVCMも放映。
昨年に続き、2022年8月にブランドキャンペーンが実施されました。今回のキャンペーンは年末まで続くとのことで、多くのユーザーがPinterestを知る機会となったのではないでしょうか。今までは知る人ぞ知るプラットフォームでしたが、継続的なキャンペーンによって徐々に利用者が増加していると感じています。
ピンタレストのおかげです。藤田ニコル篇(15秒)
Pinterest 新 TVCM「ピンタレストのおかげです。」|藤田ニコル篇 15秒バージョン| Pinterest Japan
ピンタレストのおかげです。チョコレートプラネット篇(15秒)
Pinterest 新 TVCM「ピンタレストのおかげです。」|チョコレートプラネット篇 15秒バージョン| Pinterest Japan
※参考リンク:
Pinterest が全オフィスの 100% 再生可能電力化を誓約
Pinterestの発表によれば、「2023 年までに世界中のオフィスを 100% 再生可能電力で賄うための電力購入を誓約し、この取り組みをさらに推進していきます。」とあります。
この発表でプラットフォームの利用自体に大きな影響はないですが、電気料金・燃料費の高騰といった近年の情勢や持続可能な社会の実現という環境下において、環境経営に取り組んでいることがブランドや企業を選択する判断基準になりそうです。
※参考リンク:
Shopify および Google タグマネージャーと統合された、新しい Pinterest コンバージョン API の提供を開始
広告の効果測定の精度を高めるため、コンバージョンAPIをローンチいたしました。
Pinterest広告はビュースルーコンバージョンの獲得割合が高い傾向のため、クリックアトリビューションやラストクリックでの計測では評価が難しい状況でした。このアップデートによって、Pinterestの広告効果を高い精度で捉えることが可能になります。
実装方法は直接的な実装とタグマネージャーを使用した実装が主になります。
実装に関する手順はデベロッパープラットフォーム内で確認が可能ですが、現在は英語版のみ展開中です。
デベロッパープラットフォーム内 Conversions:
Pinterest が予測する来年注目のトレンド:Pinterest Predicts 2023 レポートを公開
Pinterestが毎年発表しているPinterest Predictsの2023年度版が発行されました。
Pinterest内の検索トレンドはGoogle、Yahoo!、Bingといった検索プラットフォームの検索トレンドよりも早く、今後を予想する助けになります。実際、昨年のレポートではトレンドの幾つかを的中しているようです。
流行の最先端を予想するのに役立ちますが、日本国内に限定された予測ではないため、内容の取り扱いには気をつけたいところです。
詳細内容については、Unyoo.jp内で筆者がまとめた記事もございますので、そちらも確認いただくと良いと思います。
※参考リンク:
以上、2022年のPinterestの主要アップデートとニュースのまとめでした。
ニュースを並べてみると、ショッピング関連の機能拡充やプラットフォームの品質向上といった分野に積極的な投資をしていることがわかります。
2023年にはプラットフォームの普及と新たな機能拡充が期待されるので、今後もPinterestは目が離せないと思いますので、今後もUnyoo.jp内で発信できればと思います。
少し長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!