目次
Google 広告がデータドリブンアトリビューション(DDA)のシミュレーションツールを提供予定であると発表
Google 広告は、2022年12月13日(火)に、Google 広告のデータドリブンアトリビューション(DDA)のシミュレーションツールを近日中に提供する予定であること発表しました。
※参考リンク:
データドリブンアトリビューションのシミュレーションツール
Googleのアトリビューション担当グループプロダクトマネージャーであるCharles Huyi氏は、ブログの中で、利用対象となる広告主に、過去7日間のデータドリブンアトリビューションへの自動入札の反応を確認できるシミュレーションツールを近日中に提供開始する予定であると述べました。これにより、データドリブンアトリビューションが広告アカウントに与える影響を理解した上で、切り替えを行うことができます。
広告タイプの拡大
また、Huyi氏は、より多くの広告タイプでデータドリブンアトリビューションが使えるようになる予定だと投稿で述べています。これまで、データドリブンアトリビューションは、検索広告、ショッピング広告、ディスプレイ広告、YouTube広告をサポートしてきました。来年には、アプリのコンバージョンにも対応を拡大し、ファインド広告(P-MAXのものを含む)にも対応を開始する予定です。
パフォーマンス
Googleによると、他のアトリビューションモデルからデータドリブンアトリビューションに切り替えた広告主は、コンバージョンが平均6%増加すると述べています。
データドリブンアトリビューションモデルでは、機械学習アルゴリズムが、以前は過小評価されていたかもしれない顧客接点に、わずかなクレジットを割り当てます。スマート自動入札はこのような機会に対応し、パフォーマンスを向上させることができるとHuyi氏は書いています。
Mercedes-Benz Germanyはもともとラストクリックアトリビューションモデルを使用してコンバージョンを実行していました。複数のキャンペーンにまたがる実験では、コンバージョンの最大化またはクリックの最大化といったいくつかの入札戦略をテストし、データドリブンアトリビューションでどのようなパフォーマンスが得られるかを検証しました。Huyiは、データドリブンアトリビューションを使用した6週間の実験では、コンバージョンが37%増加したと書いています。
同社は、その後、すべてのコンバージョンをデータドリブンアトリビューションにアップグレードし、すべてのキャンペーンでスマート自動入札の使用を拡大しました。
今回の発表についてのコメント
データドリブンアトリビューションの利用条件は、「一部のコンバージョン アクションでは、データドリブン アトリビューションを利用するには、過去 30 日間に 3,000 回以上の広告インタラクションと、300 件以上のコンバージョンが必要となります。今後も利用を継続するには、30 日ごとに広告インタラクションを 2,000 回、コンバージョンを 200 件獲得し続ける必要があります。」となっています。以前よりは必要なコンバージョンや広告インタラクションも少なくなり、対象も増えましたし、特に施策の中でGoogle 広告の比重が高く、広告タイプもさまざまなものを使っている場合、要件を満たす広告主はスマート自動入札も含め試してみてはいかがでしょうか。