Google、Ads Data Hubをマーケター向けと計測パートナー向けに2分割することを発表

Google、Ads Data Hubをマーケター向けと計測パートナー向けに2分割することを発表

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Ads Data Hubを広告主や代理店向けと計測パートナー向けに分割

Googleは、Ads Data Hubを広告主や代理店向けのAds Data Hub for Marketersと計測パートナー向けのAds Data Hub for Measurement Partnersの2つに分割することを2022年10月31日に発表しました。

 

※参考リンク:

 

Ads Data Hubとは

 

Ads Data Hub(以下ADH)は、クラウドベースの計測・分析ソリューションです。具体的には、Google Cloud PlatformのデータウェアハウスであるBigQuery上で、Google 広告やGoogle Marketing Platformの広告キャンペーンのイベントログデータだけでなく、ブランドやエージェンシー、3rd Partyベンダーの保有するデータを突合し、プライバシーに配慮したかたちでユーザーレベルでの広告パフォーマンス分析が可能となります。

 
Google Ads Data Hub
 

※参考リンク:

 

2020年4月時点では合計200以上のブランドやエージェンシー、計測パートナーがADHを利用しているとのことでしたが、今回の発表の中では”More than 3,000 brands, agencies, and measurement partners use cloud-based Ads Data Hub”と紹介されており、200から3,000と利用するマーケターや計測パートナーがこの2年半の間に急増したことが分かります。

 

ADHのユーザーは、ブランドやエージェンシーといった「マーケター」と3rd Partyの「計測パートナー」の2種類に大別できますが、マーケターと計測パートナーでADHの利用目的が異なるため、今回のアップデートに至ったとのことです。

 

Ads Data Hub for Marketers

 

Ads Data Hub for Marketers(以下ADH for M)は、マーケターが顧客の購入経路を分析するためのクエリ実行とオーディエンス生成をよりシンプルにします。

 

分析に関しては、新しいクエリテンプレートや自動化されたワークフロー、レポートの更新により、マーケターの必要技術リソースの削減とインサイト生成の時間短縮を実現するとのことです。Publisher Advertiser Identity Reconciliation(PAIR)の実装計画にも触れており、明言はされていないものの、PAIRを活用したADH上での分析を予期させる内容とも受け取れます。

 

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オーディエンス生成に関しては、YouTubeを含む新しい広告在庫においてもマーケターのオーディエンスセグメントが近い将来利用可能になるとのことです。現在のところ、オーディエンスのアクティベーションは、GoogleディスプレイネットワークまたはGoogle動画パートナーサイトに限定されています。

 

Ads Data Hub for Measurement Partners

 

Ads Data Hub for Measurement Partners(以下ADH for MP)は、3rd Partyの計測パートナーが、YouTube計測サービスをマーケターや広告主、代理店、パブリッシャーに提供するためのもので、計測パートナーは正確な計測結果とリアルタイムに近いインサイトを提供可能になります。マーケターは、独立した3rd Partyの計測パートナーと、クロスデバイスで、かつ様々な広告フォーマットと指標に基づいてYouTube広告のパフォーマンスを計測することが可能です。

 

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例えば、Dynataやその他計測パートナーのサービスを活用することで、マーケターはリニアTVやストリーミングTV、オンラインビデオ向けの広告キャンペーンをYouTubeキャンペーンと比較して分析することが可能です。2023年にはiSpotやVideoAmpといった新しいパートナーも加わる予定とのことです。

 

また、アドベリフィケーションの観点では、2022年4月にADH経由のYouTubeビューアビリティレポートにおいてMRC認証を取得したDoubleVerifyが紹介されています。

 

※参考リンク:

 

利用マーケターと計測パートナーの拡大へ

 

Googleは2017年に、YouTube上での3rd Partyクッキーやピクセルの利用を制限していく方針を発表、いわばその代替手段として、同年にADHのベータ版をローンチしました。

 

※参考リンク:

 

2020年には、クラウドベースの計測・分析ソリューションとしてオーディエンスリスト作成機能含むマーケター向けの複数アップデートを発表し、旧DoubleClick IDのデータ転送からADHへの移行を促進する狙いが見て取れました。

 

※参考リンク:

 

YouTubeにおける3rd Party計測パートナーのピクセルからADHへの移行も2021年に完了したことで、マーケターと計測パートナー向けの環境整備がひと段落し、利用ユーザーも2020年の200以上から3,000以上へと増加したこのタイミングだからこそ、ADHのADH for MとADH for MPの2分割に至ったのかもしれません。

 

今回の発表を機に、ADHのアップデート頻度も多くなることが予測されますので、Unyoo.jpとしてもしっかりとキャッチアップできればと思います!

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