Google ディスプレイ&ビデオ360でDOOH広告を配信可能に
Googleは、2022年8月25日(木)に同社ブログにおいて、ディスプレイ&ビデオ360でDOOH広告(デジタル屋外広告)を配信可能にしたことを発表しました。
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何ができるのか
ディスプレイ&ビデオ360のDOOH広告は、すべてのユーザーが、プログラマティック技術の効率性を利用して、移動中の人々にリーチできるように、DOOH広告(デジタル屋外広告)を利用できるようにしました。スタジアム、空港、バス停、ショッピングセンター、エレベーター、タクシーなど、公共の場に設置されたスクリーンも対象となります。例えば、あるファストフード店が、ランチタイムににぎやかなビジネス街のデジタルビルボードに素早く広告を掲載し、ビジネスパーソンの目に留まるようにすることができます。その日のうちに、同じビルボードで近くのコンサート会場での公演を宣伝することができます。
今回発表された機能の特徴としては、
- 複数のバージョンのメッセージを掲載したり、場所や時間帯を指定したりすることができる
- ほぼリアルタイムで有効化、一時停止、最適化することができ、戦略、アクティベーション、レポート、最適化まで、すべてを一箇所で行うことができる
- 広告はパーソナライズされておらず、個人の識別子やユーザーの位置情報は一切使用しない
- デジタルビルボードの設置場所などのコンテキスト情報に基づいて人々にリーチすることができる
- パブリッシャーはディスプレイ&ビデオ360にインプレッション倍率を提供し、広告を見た可能性のある人数を推定することで、広告主がデジタル広告キャンペーンの効果を適切に測定するのに役立つ。ディスプレイ&ビデオ360は、すべてのパブリッシャーがGeoPathのような業界で認知されたベンダーが定義した測定方法に従っているかどうかを審査する。自己測定を行うパブリッシャーはサポート対象外
パートナー
現在、ディスプレイ&ビデオ360は、Hivestack、Magnite、Place Exchange、Ströer SSP、VIOOH、Vistar Mediaの各エクスチェンジとパートナー契約を結んでいます。これらのエクスチェンジでは、Clear Channel Outdoor、Intersection、JCDecaux、Lamar、Ströerといった世界中の大手メディアオーナーにアクセスすることができます。これらの在庫はすべて、プログラマティック取引で確保することができます。
導入事例
小売企業のASOSは、ディスプレイ&ビデオ360を使用して、地図UIでデジタルビルボードを選択し、人通りの多い場所で、ブランドの認知度を高め、通行人をオンラインストアに誘導しました。同社のマーケティングチームは、米国のIntersectionや英国のJCDecauxといった大手パブリッシャーとプログラマティック保証契約を結び、数百のデジタルビルボードを予約して、2カ国で2200万ビューのインプレッションを生み出しました。ASOSは、JCDecauxの測定パートナーとともにジオ実験を行い、ブランド指標に対するDOOH広告の影響を評価しました。その結果、露出エリアとコントロールエリアでは、ブランド認知度が14%、ブランド検討が22%増加したことが確認されました。
今回の発表についてのコメント
DOOHは日本でも参入している会社も少なくはないですが、Googleがいよいよ参入という形ですね。日本のパブリッシャーパートナーがどのような布陣になっていくか楽しみです。