Twitterが3つの広告ツールを発表
Twitterは、2022年8月16日(火)に、3つの新規および改良された広告ツールを発表しました。
※参考リンク:
Twitterピクセル
改良されたTwitterピクセルは、広告主がTwitter広告の閲覧、クリック、その他のエンゲージメントを含むコンバージョン活動を追跡することで、投下した広告費に対する効果を測定できるように設計されています。具体的には:
- Webアトリビューションの改善:Twitterピクセルでは、消費者がショッピングカートに商品を追加した場合など、より多くのアクションを測定できるようになった
- 計測のセットアップとトラブルシューティングがより簡単に:測定ソリューションのセットアップ/イベント作成プロセスを簡素化し、広告主がウェブキャンペーンの影響をより理解し、Twitterピクセルが適切に実装されているかどうかを確認する際に使えるChromeの拡張機能であるTwitter Pixel Helperを更新
※参考リンク:Twitter広告ヘルプセンター
コンバージョンAPI(CAPI)
新しいコンバージョンAPI(CAPI)測定ソリューションでは、広告主がTwitterのAPIエンドポイントに接続し、サードパーティCookieを使用せずに、サーバーからTwitterにコンバージョンイベントを送信することができます。Twitterによると、サードパーティーCookieへの依存度を下げることで、プライバシーとセキュリティの約束を守りつつ、企業にとっての価値を向上させる取り組みの一環だとしています。
また、CAPIは、Twitterピクセルを必要としない最適化と広告ターゲティングの向上に役立つと述べています。これは、広告主がサイトにタグを設置することなく、コンバージョンを確認するためのデータ接続ができると説明いています。TwitterクリックIDやメールアドレスなど、CAPIによる複数のデータシグナルを使用して、コンバージョンイベントをAPIエンドポイントに送信し、コンバージョン指標/インサイトを得ることができます。
※参考リンク:Twitter広告ヘルプセンター
アプリ購入最適化
アプリ購入最適化は、Twitterが購入などのファネルのパフォーマンスキャンペーンの成果を促進させるために設計されています。アプリ購入最適化は、機械学習を利用して行動を起こす可能性の高いオーディエンスを特定し、アプリのインストールや購入を行う可能性が最も高い人々に広告を配信できるようにするものです。
Twitterによると、購入に最適化したキャンペーンとインストールに最適化したキャンペーンを比較した初期のテストでは、89%の広告主がインストール最適化と比較して購入あたりのコスト(Cost-Per-Purchase/CPP)の削減を実感しています。クリック課金を使用した場合の中央値は30.4%のCPPの減少、インプレッション課金を使用した場合の中央値は12.8%のCPPの減少となりました。
アプリ購入最適化は現在、すべての広告主に対してAndroidで提供されており、iOSは将来的に提供される予定です。
開発中の機能
現在開発中で、今後提供予定の機能についての説明もありました:
- コレクション広告:広告主は主要なヒーロー画像とその下に小さなサムネイルビジュアルを表示することができる。それぞれの画像は、消費者を異なるWebサイトや商品のランディングページに誘導し、さまざまな広告目的をサポートするための新しい広告商品
- Webコンバージョンの最適化:Webサイトコンバージョン最適化モデルの大規模な改良を行い、購入やカートへの商品追加など、コンバージョンする可能性が高いユーザーへのリーチ方法を改善する機能
- ダイナミックプロダクト広告:Twitter上での行動やTwitter以外での行動に基づいて、適切な人に適切なタイミングで関連商品を配信し、販売やコンバージョンを促進するための新しい広告商品
今回の発表についてのコメント
ブラウザのサードパーティCookie廃止を見越し、主要プラットフォームに追随し、コンバージョンAPIをはじめとした測定ソリューション、入札戦略の追加、広告フォーマットの追加など、パフォーマンスが落ちないよう施策を打ってきたという印象です。今後もパフォーマンス向上のための機能追加は続くのではないでしょうか。