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Microsoft広告の8月の製品アップデート
Microsoft広告は、2022年8月2日(火)に月間の製品アップデートを同社ブログで発表しました。
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自動車広告のグローバル展開
2021年3月に発表された自動車広告は、自動車業界に特化した広告フォーマットです。この広告フォーマットでは、販売車両の写真、年式、メーカー、モデル、コンディション、ディーラーのウェブサイト、価格、簡単な説明が表示されます。今後数週間のうちにグローバルのすべての広告主に展開される予定です。
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バーティカル広告は、カテゴリーや業界ごとに異なる広告で、現在、旅行や金融サービスなどの分野で試験中です。特定の消費者が求めている情報に焦点を当て、目を引き、かつ読みやすいフォーマットで提供するものです。バーティカル広告は、ダイナミックフィードから作成され、ユーザーが検索している意図や、ユーザーニーズを理解することで、内容に応じて異なるフォーマットで表示されます。Microsoftの人工知能(AI)は、広告に表示するために必要な情報を、広告主が提供するデータフィードから得ています。また、Microsoftは、この新しい広告フォーマットにより、キャンペーンの設定と管理に必要な時間とリソースを最小限に抑えられると述べています。
Microsoft Audience Networkの市場拡大
Microsoft Audience Networkは、広告主とMSN、Outlook、Microsoft Edge、およびその他のパブリッシャーパートナーをつなぐものです。現在、Microsoftは64の市場に拡大しており、今年後半にはさらに拡大する予定です。キャンペーンは、Microsoft Advertisingで直接設定するか、Google 広告やFacebook広告からインポートすることができます。(*下の地図上では日本は対象地域に含まれているが、2022年8月5日時点ではヘルプページでは対象となっていない)
新広告フォーマット
動的リマーケティングが、小売業以外の業種にも拡大され、旅行、自動車、イベントなどの広告で動的リマーケティングを利用できるようになりました。フィードを設定すると、広告主は動的リマーケティングを設定するために2つのオプションを利用できるようになります。
- 標準的なユニバーサルイベントトラッキング(UET)を使用すると、Webサイトにアクセスしたことのあるユーザーに対して広告を配信することができます。URLにユニークなプロダクトIDが表示されていれば、タグを更新する必要はなく、訪問者がウェブサイトに来訪したことがあるかどうかを検出することができます。
- UETタグを更新して追加パラメータを渡すと、より多くのオーディエンスリストにアクセスできるようになり、より詳細なオーディエンスの最適化を行うことができます。これらの追加パラメータを使用すると、以下の視聴者リストにアクセスできるようになります:①一般訪問者、②商品を検索したユーザー③商品を閲覧したユーザー、④ショッピング カートを放棄したユーザー、⑤過去の購入者
新しい入札戦略(日本は現時点で対象外)
動画広告は現在米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドで試験導入中です(*現時点では日本は対象外)。今回、動画広告については、3種類の入札戦略が選択できるようになりました。
目標 | 入札単価 | 説明 |
リーチ/インプレッション | 手動CPM | 表示された1,000インプレッションあたりに支払う実際のコストを入札。 表示されたインプレッションは、広告ピクセルの 50% 以上がユーザーに表示され、広告が少なくとも2秒間表示されたときにカウントされる。 |
動画視聴数 | 手動CPV | 1視聴に対する入札。 動画視聴は、15秒以上の動画視聴と定義される。 |
ウェブサイト訪問 | 手動CPC | 1クリックに対する入札。 クリックとは、ユーザーが動画をクリックし、ウェブサイトに着地したことを指す。 |
さらに、Microsoft Audience Networkにおける自動入札の試験運用が開始されました。拡張クリック単価を使用することで、オーディエンスキャンペーンのコンバージョンを最大化することが可能になります。Microsoftによると、より多くの自動入札ソリューションが近日中にリリースされる予定です。
カスタマーマッチとCDPの連携
先月、Microsoftはカスタマーマッチを新しい市場に拡大することを発表しました。本日、CDPを使用している場合、それをMicrosoft Search Network およびMicrosoft Audience Networkに連携して顧客リストをインポートすることができることを発表しました。現在連携されているのは、Ampertiyと Adobe Ad Cloud for Searchです。今後、さらに多くの連携が可能になる予定であると述べています。
類似オーディエンスの追加
類似オーディエンスのベータ版が日本でも利用可能になります。類似オーディエンスは、すでにターゲットにしている人物と行動や属性が似ている新規顧客を広告主につなげます。
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スマートアシスト キャンペーンの拡張(日本は現時点で対象外)
スマートアシスト キャンペーンは現在、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ニュージーランド、シンガポールなどの新しい地域で試験運用中です。
レポート機能の改善
新しいドロップダウンメニューにより、デフォルトレポート、カスタムレポート共に気になるレポートすべてに素早くアクセスできるようになりました。
保存されたカスタムレポートは、新しくなったレポートページとグリッドで見ることができます。また、グリッドをすばやくフィルタリングして、気になるレポートに素早くアクセスすることも可能です。また、新しいレポートプレビューでレポートをクリックするとすぐにデータを表示し、その範囲を変更することができるようになります。
リマインダ:拡張テキスト広告からレスポンシブ検索広告への移行期限
Microsoftはまた、8月が拡張テキスト広告をレスポンシブ検索広告に移行する最後の月であるというリマインダーを追加しました。8月29日から、レスポンシブ検索広告は標準的な検索キャンペーンで作成または編集できる唯一の検索広告タイプになります。既存の拡張テキスト広告は引き続き提供されますが、編集や追加を行うことはできません。また、広告カスタマイザがレスポンシブ検索広告で利用できるようになりました。テキスト、数字、価格、パーセントなどの動的なカスタム属性を挿入できるようになり、レスポンシブ検索広告のパフォーマンスを最大化することができるようになりました。
今回の発表についてのコメント
盛りだくさんのアップデートになりました。日本がまだ対象外になっている機能もありますが、いずれ対象地域となるものばかりかと思うのでアンテナは張っておきましょう。バーティカル広告の種類は今後も増えていくようなので楽しみですね。Netflixとの提携もあり、勢いづいているMicrosoft。今後もビジネスを伸ばしていくと思われますので動向を追っていきます。