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Google 広告、6つのP-MAXの新機能をリリース
Googleは、2022年7月12日(火)、6つのP-MAXの新機能をリリースしました。
※参考リンク:
最適化スコア
最適化スコアがP-MAXキャンペーンでフルロンチされました。最適化スコアとは、Google 広告アカウントの設定がどの程度最適化されているかを示す推定値で、0~100%のスコアで示されます。また、より良い結果を得るための迅速なアクションを支援する最適化案を見つけることができます。例えば、新規顧客獲得のための最適化や、ROASの目標値のレコメンドを得ることができます。今後も新しい最適化案は追加されるとのことです。
季節性の調整
季節性の調整が可能になりました。キャンペーンやセールなど、今後発生するイベントによるコンバージョン率の変化を予測し、P-MAXキャンペーンの入札戦略に反映させることができます。スマート自動入札機能には、一般的な年中行事による影響はあらかじめ組み込まれているので、季節性の調整を活用するのは、コンバージョン率が突然または非定型的に大きく変化することが予測される場合で、1~7日間の短いイベントに適しています。
データ除外
コンバージョントラッキングの意図しない問題がP-MAXキャンペーンの入札戦略に影響するのを防ぐために、データの除外を使用できるようになりました。このツールは、タグ付けの問題やウェブサイトの停止など、報告されたコンバージョン数やコンバージョン値の精度に影響を与えるコンバージョントラッキングの問題が発生した日付のデータを無視するよう、スマート自動入札機能に指示します。
地域ターゲティングの詳細設定
地域ターゲティングの詳細設定が追加されました。P-MAXキャンペーンの地域によるターゲティングオプションを使用すると、ターゲティングをより正確に行うことができます。キャンペーン設定の「地域 > ターゲティング」では、以下を選択できます:
- ターゲット地域にいるユーザー、ターゲット地域を定期的に訪れるユーザー、ターゲット地域に関心を示したユーザーに広告を表示する(所在地または関心対象地域)(デフォルト)
- ターゲット地域にいるユーザーと、ターゲット地域を定期的に訪れるユーザーに広告を表示する(所在地)
説明
今後数週間のうちに、すべてのP-MAXキャンペーンに「説明」が追加されます。説明によって、Google 広告アカウントのパフォーマンスの大きな変化を詳細に把握できます。また、キャンペーンや広告グループのパフォーマンスが大幅に変化した場合には、考えられる原因を説明から特定できます。
説明のメリットは:①時間を節約できる、②すべてを1か所で把握できる、③問題を診断できる、④最適化案を取得できる、となります。
現在確認されている説明の種類は以下の通りです。
- 入札単価の変更
- 入札戦略のターゲットの変更
- 入札単価の制限の変更
- 入札戦略の変更
- 入札単価調整比の変更
- 予算の変更
- 予算配分
- 予算消化率
- コンバージョン設定
- コンバージョン達成までの所要時間
- 獲得したコンバージョン数の変動
- コンバージョン値の設定
- コンバージョン値獲得までの所要時間
- 獲得したコンバージョン値の変動
- アセットの変更
- アセット パフォーマンスの変更
- 有効性
- キャンペーンの学習が継続中(新規)
- 最適化の目標
- ターゲティングの変更
- オークションの競合率と検索インタレスト
- 変更履歴
診断に関する分析情報
診断に関する分析情報も実装されています。P-MAXキャンペーンを初めて設定する場合、診断に関する分析情報を使用すると、キャンペーンがスムーズに実行されているかどうかを簡単に確認できます。また、出てきた問題を解決するためのカスタマイズされた推奨事項を得ることができます。加えて、発生する可能性がある問題に対処できるように、最適化案が進行状況バーに表示されるため、必要な対応を迅速に実施できます。
現在確認されている診断項目の種類は以下の通りです。
- アカウントのステータス
- お支払いのステータス
- ポリシー審査
- コンバージョン トラッキング
- キャンペーンの予算
- 入札戦略のターゲット
- キャンペーンのステータス
- 広告の有効性
今回の発表についてのコメント
毎回お伝えしているように、GoogleのP-MAXへの注力度合いを感じるリリースラッシュとなりました。特に機械学習を使ったレコメンドが多いですね。少しでも最適化業務を効率化し、パフォーマンスを名前通りMAXにするための便利な機能が満載、という感じです。一度に多くがリリースされるので、少し大変ですが、一つ一つを試し、効果を検証することを推奨します。