Google 広告のAds Creative Studioとは
Google 広告は、2022年7月14日(木)、クリエイターがより効果的な広告を大規模に作成できるツール、Ads Creative Studioを、グローバルに正式リリースしたことを発表しました。
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Ads Creative Studioでは、ユーザーは1つのディスプレイ広告や動画広告に対し、何百ものバージョンを作成することができます。また、さまざまなオーディエンス、ロケーション、言語、コンテクストに合わせて広告をカスタマイズすることができます。
広告クリエイティブのどの要素(商品画像、スーパーインポーズされたテキスト、サウンドなど)を「スワップ可能」に設定するかを指示するだけで、作成したルールに基づいてその要素のさまざまなバージョンを提供します。ルールには、リーチしたいオーディエンスや、マッチさせたいコンテクストが含まれます。
この機能は動画クリエイティブで利用可能ですが、まもなくディスプレイクリエイティブでも近日中に開始される予定です。
効率的なワークフローを実現する機能
Ads Creative Studioは、ブランド、広告代理店、制作会社などがコラボレーションし、時間やコストの削減を実現するような機能も実装しています。ユーザーはAds Creative Studioで作成したプロジェクトをGoogleのすべてのメディアプラットフォーム(Google 広告、ディスプレイ&ビデオ360、キャンペーンマネージャー360)で共有することができる一連の機能を備えています。
まず1つ目に、ユーザーは、Ads Creative Studioのアセットライブラリから、リンク先のアカウントのGoogle 広告のアセットライブラリに画像をエクスポートすることができます。ユーザーはGoogle 広告にアクセスしてこれらの画像を簡単に見つけることができ、P-MAXキャンペーンなどでクリエイティブを組み立てる際に使用することができます。Ads Creative Studioのアセットライブラリーは、すべてのクリエイティブアセットの統合ホームとみなすことができ、ユーザーはこれを複数のメディアアカウントと共有して有効化することができます。
2つ目に、Ads Creative Studioのアカウントとキャンペーンマネージャー360を連携させることも可能になりました。HTML5クリエイティブのアップロード、管理、エクスポートを行えるようになります。
今回の発表についてのコメント
ブログの発表記事にも、いくつかの事例が出ています。
オランダのクリエイティブエージェンシーであるMen in Greenは、Ads Creative Studioとディスプレイ&ビデオ360を使用して、クリエイティブ制作時間を半分に短縮することができました。
PepsiCoは初期のテストで、ハウスパーティー、バーベキュー、スポーツイベントなどを計画している視聴者にリーチし、bublyブランドの認知度を高めたいと考えていました。PepsiCoのクリエイティブチームは、Ads Creative Studioを使って関連する視聴者に向けて広告をカスタマイズし、社交的な集まりや食べ物の組み合わせを示すクリエイティブを使ったキャンペーンが最も効果的であることを発見しました。カスタマイズへの道筋がよりスムーズで効率的になり、1つのツールで機能横断的にプロセスを標準化することができました。
General Motors South Americaは、Cruze 5のブランド認知度を高めることを望んでいました。このブランドは、通常よりもカスタマイズを行うことを予め決めていたので、時間、予算、リソースを犠牲にすることなく、14のユニークな広告を制作する必要がありました。Ads Creative Studioを使用することで、このブランドはコストを30%削減し、このキャンペーンでは「chevrolet cruze」のGoogle検索が56%増加し、ビューあたりのコストが業界ベンチマークと比較して32%削減されました。
Googleプラットフォームに最適化されたクリエイティブ制作および管理ツールという印象で、慣れれば簡単かつ便利になるでしょうし、Google 広告アカウントやGMPアカウントのアセットと連携しているのはとても効率的です。効果の面でも作業効率の面でも、キャンペーン全体の中で、よりGoogleに予算を寄せていくこともありえます。Googleはここ数年、クリエイティブに注力していますが、その中でもかなり踏み込んだ、意欲的な取り組みと言えます。しかもこれだけのものを無償で使えるのも特筆すべき点です。
Ads Creative Studioを使ってみたい方はヘルプを参照ください。
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