アイデアピンとアイデアアドとは
Pinterest アドは、新しい広告フォーマット「アイデアアド」の提供を開始しました。
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昨年6月に、Pinterestはアイデアピンをリリースしました。アイデアピンは「アイデアを実際に見せる」ために設計された、没入型のピンで、Pinterestユーザーは動画、画像、音楽などを複数のコンテンツフォーマットを組み合わせてストーリーを語ることができます。Pinterestはこの新しいフォーマットを広告主に開放し、新たに「アイデアアド」として提供を開始しました。
アイデアアドは、広告主が直接作成したアイデアピンを使うこともできますが、クリエイターとパートナーシップを組んで、クリエイターが作成したアイデアピンに広告を掲載することもできます。具体的な手順は以下の通りです:
- 広告主がアイデアアドを作成する前に、クリエイターが広告主をビジネスパートナーとしてタグ付けします。
- タグ付けされたビジネスパートナーには、メールの通知が届きます。
- タイアップコンテンツによるパートナー関係の成立後、広告主はアドマネージャーや広告 API で、タイアップコンテンツとしてアイデアピンをプロモートできるようになります。
- 対象のアイデアピンは「アドマネージャー」の広告選択ページにある「タイアップコンテンツ」タブの下に表示されます(商品のタグ、メンションおよび/またはアフィリエイトリンクを含む商品タグは現在プロモーションの対象外)。
- 広告主は、ピンのプレビューを使って、タイアップコンテンツのアイデアアドの確認とテストを行うことができます。
- 広告がクリエイターのプロフィール画像とともに表示されます。
- 「タイアップコンテンツ」のラベルが広告に表示され、クリエイターと広告主の間に関係があることを表します。
- 広告はクリエイターのフォロワーや関連のあるユーザーのモバイルデバイスに表示されます。
アイデアアドは、日本を含む世界30ヵ国以上で利用可能です。
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今回の発表についてのコメント
アイデアピンは、Pinterestがオンライン画像共有サイトからよりクリエイティブなプラットフォームへ転換したことを象徴する機能です。
動画はストーリーテリングには有効ですが、例えば料理コンテンツのレシピや手順など、詳細な情報を共有する際、動画だけでは難しい場合があります。この点については、TikTokもYouTubeもショッピング可能なアイテムを動画コンテンツの下に表示する方法を試みています。
Pinterestは「エンターテインメント」を軸とする他社プラットフォームと差別化すべく「インスピレーションを中心としたクリエイターのプラットフォームであること」を標榜しています。クリエイター獲得が激化している昨今ですが、クリエイターコミュニティをうまく取り込み、かつ、広告主とのマッチングを推進することによって、ユーザーをうまく獲得していくことができる可能性はあると思います。注目していきたいと思います。