Apple、SKAdNetwork 4.0の内容
AppleのSKAdNetworkのドキュメントがアップデートされ、バージョン4.0が公開されました。4つの新機能が追加されています。
※参考リンク:
①Hierarchical source identifiers(階層的なソース識別子):以前はキャンペーンIDと呼ばれていたこのフィールドにより、広告主はインストールがどのキャンペーンにアトリビュートするかを指定したり、または追加のアトリビューション情報を付加することができます。広告主は、キャンペーンのバリュー、広告のプレースメント、広告のクリエイティブタイプなどの目標に基づいて、この4 digitの値を設定することができます。プライバシーの閾値を満たした場合および一定のインストール数を満たしている場合のみ4 digitの値を使うことができますが、満たしていない場合は2 digitになります。
②Hierarchical conversion values(階層的なコンバージョン値):広告主はキャンペーンで配信されるインストール数に応じて、異なるコンバージョン値を設定することができます。プライバシー閾値を満たさない場合には「粗視化」(低/中/高)されたコンバージョン値が送信されます。プライバシーの閾値が満たされた場合には標準的な6ビットコンバージョン値フォーマットの「細粒度」のコンバージョン値が送信されます。
③Multiple Conversions(複数の種類のコンバージョン):さまざまなコンバージョン値に対して複数のアトリビューションウィンドウ(それぞれ0~2日、3~7日、8~35日)を設定することができます。最大3つのポストバックを受け取ることができます。2つめ、3つめのポストバックはプライバシーの閾値が満たされた場合のみ受け取ることができます。
④SKAdNetwork attributions for web(Web広告向けアトリビューション):SKAdNetworkは、App Storeの商品ページへの誘導を行うWeb広告のアトリビューションに対応する予定です。広告主は、アプリ内広告のほか、Private Click Measurementを利用したWeb広告のアトリビューションが可能になります。
今回の発表についてのコメント
どれもプライバシー閾値を満たすことが前提の機能になりますが、特にHierarchical source identifiersは、分析の自由度が高まる実装だと思われます。今年後半にリリースの予定なので楽しみですね。