YouTube広告、Googleディスプレイ広告でデリケートな広告カテゴリの表示制限を追加
Googleは、YouTube広告やGoogleディスプレイ広告において妊娠、子育て、デート、ダイエットなどのカテゴリの広告表示を減らす設定を可能にする機能追加を行いました。
※参考リンク(YouTube広告のカスタマイズ画面へ。Googleアカウントへのログインが必要となります):
今回の機能追加の概要は以下の通りです。
- Googleは、2020年に導入された、アルコールとギャンブルの広告を制限するユーザーコントロールを世界的に拡大することを発表。
- これまで、ユーザーが制限できるのは、YouTubeのアルコール広告とギャンブル広告のみで、米国のユーザーのみが対象だったが、今回の発表により、ユーザーはディスプレイ広告でもこれらの広告を制限できるようになった。
- また、ユーザーは、YouTube広告とディスプレイ広告の両方で、3つの新しい広告カテゴリ(妊娠や子育て、デート、ダイエット)を制限することをも可能に。
- Googleの広告のプライバシーに関するグループプロダクトマネージャーであるKarin Hennessy氏は、「人々は、見たくない広告やカテゴリをブロックするなど、広告体験についてより多くのコントロールを望んでいます。透明性とコントロールを提供することは、常に私たちの優先事項です。そのため、私たちはツールを拡張し、妊娠や子育て、デート、ダイエットに関する広告をより少なく表示することを選択できるようにします。今後もユーザーからのフィードバックに耳を傾け、将来的にこの機能をどのカテゴリーに拡大するか検討していきます。」と述べている。
- この機能は、YouTube広告の広告のカスタマイズ設定画面から設定可能。
- Googleがこれらのカテゴリの広告の数を制限していることに注意することが必要。つまり、広告表示をゼロにしたわけでなく、表示をより少なくしたということ。よって、ユーザーが広告表示のオプトアウトを設定したからといって、ダイエットやギャンブルの広告を目にすることがないわけではない。
今回の発表についてのコメント
昨今の流れに対応したものですが、ユーザーに広告表示のコントロールを提供する流れは今後も強まると思いますし、Googleによるよい動きだと思います。広告表示の総量を減らすわけではないというのはGoogleも述べていますし、コンバージョンの可能性が極めて低い人々が広告を見るのを防ぐことができるはずなので、これらのコントロールは、実際に広告ターゲティングを向上させる結果になる可能性もあると思われます。直近のGoogle I/Oイベントでも広告表示設定の今後の姿がプレビューされたようなので、別の記事で取り上げていきたいと思います。