Google、Topics、FLEDGEなどプライバシーサンドボックスのスケジュールを更新

Google、プライバシーサンドボックスのスケジュールを更新

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Android上のプライバシーサンドボックスの進捗状況の詳細(2022年3-4月までを対象)を発表

Googleは、2022年5月17日(火)、同社Chrome Developersブログで、この取り組みを発表して以来初の大きな更新となる、Android上のプライバシーサンドボックスの進捗状況の詳細(2022年3-4月までを対象)を発表しました。今後のスケジュールの変更や、これまでに寄せられたよくある質問に対する回答などの詳細が強調されています。

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プライバシーサンドボックスの関連性と測定に関するオリジントライアル

Googleは、開発者からの早期フィードバックと、そのフィードバックに基づいた提案を開発に活かす目的で、Attribution Reporting、FLEDGE、およびTopicsを組み合わせたオリジントライアル(ブラウザに新機能が正式にリリースされる前に実施される、広告主、パブリッシャー、アドテク事業者、ウェブ開発者向けのテストのこと)を開始し、実環境におけるこれらのAPIに関する最初のフィードバックを得られるようにしました。上記のAPIの利用をお考えの方は、オリジントライアルへの登録を推奨しています。

 

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トライアルは、Chrome 101を皮切りに、Chrome Betaチャンネルでごく一部のユーザーから開始するとしており、インフラのセットアップ、デベロッパーのエクスペリエンス、ユーザーインターフェースのテストに集中し、より多くのユーザーに拡大する前に、調整とイテレーションを行います。

 

トライアルを行う上で参加するAndroid版プライバシーサンドボックス・デベロッパープレビュープログラムでは、Topics APIとSDKランタイムをいち早くテストするとができます。4月28日にリリースされた機能をテストするために、開発者は、ドキュメント、API リファレンス、サンプルアプリ、SDK、エミュレータ、およびサポートされるPixelデバイスのシステムイメージなどの開発者リソースにアクセスする必要があります。

 

デベロッパーは、ランタイムに対応したSDKを構築してインストールし、それを使ってWebViewベースの広告をレンダリングしたり、Topics APIを使ってテスト値を取得したりすることができます。今後、新機能のリリースに合わせて、開発者向けプレビューのリソースを更新していく予定とのことです。

 

フィードバック

開発に携わるステークホルダーからのフィードバックは、プライバシーサンドボックスイニシアチブ全体にとって重要としており、フィードバック専用ページでは、Chromeチームに直接連絡できるフィードバックフォームとともに、ディスカッションをフォローしたり貢献したりできるパブリックチャンネルの概要について説明しています。

 

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また、各チームに直接質問できるオフィスアワーセッションのシリーズを開始したとしています。オリジントライアルの一般的なセットアップに関するセッションが中心のようですが、まもなく今後のトピックも発表される予定です。これは、機能を提供している人々と直接話すチャンスなので、とてもよい機会かと思います。日本語のセッションも準備されています。ご興味あればコンタクトしてみてください。

 

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関連性の高いコンテンツと広告のためのAPI

Googleは、オリジントライアルの一部として以下の3つのAPIを含めるようChromiumにI2E(Intent to Experiment)を送ったとしています。また、オリジントライアル中の各APIのテストとフィードバックの提供に関する新しい開発者へのガイダンスも用意されています。コンテンツおよび広告に特に関連したAPIの説明とアップデートは以下の通りです。

 

#Topics:Topics APIは、クロスサイトトラッキングを行わずにインタレストベース広告を可能にするプロポーザルです。Topics APIは、過去3週間の間に過去3つのエポック(トピックの算出を行う期間)ごとに1つずつ、最大3つのトピックのリストを返すようになりました。また、GoogleはTopics APIのテクニカル・プロポーザルを更新し、返されるトピックがユーザーの関心を表していることを表明しています。返されたトピックの一部または全部を広告のパーソナライゼーションに使用することができるとしています。

 

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#FLEDGE:FLEDGEは、リマーケティングやカスタムオーディエンスのユースケースを実現するためのAPIです。

 

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#Attribution Reporting API:Attribution Reporting APIは、あるサイトでのクリックや広告閲覧などのイベントが、他のサイトでのコンバージョンにつながったかを、クロスサイトトラッキングを有効にせずに測定する機能を提供します。

 

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オリジントライアルの初期段階では、デバッグなどの開発者の体験や統合に関するフィードバックに重点を置いており、イベントレベルやサマリーレポートなどのエンドツーエンドのテストに拡大する予定です。

 

現在公開されているスケジュール

現在公開されているスケジュールは以下の通りです。

 

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時期 内容
現在公開中 Developer Preview 1 – SDKランタイムとTopics APIのearly look
2022年5月および6月 FLEDGE APIsのearly look(Custom Audience APIsとAd Selection APIsの両方)
Attribution Reporting APIsのearly look(Event APIとAggregate APIの両方)
SDKランタイムとTopics APIの開発者プレビューの更新
2022年7月以降 すべてのAPIとSDKランタイムの開発者向けプレビューの定期的な更新
2022年末頃まで コンシューマー向けモバイル端末でのAndroid版プライバシーサンドボックスベータ版リリース
テスト用の開発者リソースとツールは現在利用可能

 

今回の発表についてのコメント

具体的なスケジュールが出てきたこともあり、大きなアップデートとなった感があります。かつ、トライアルやドキュメントなど、デベロッパーの開発環境の整備も進んできました。今後、来年に向けて加速すると思われますし、情報アップデートも頻度が高くなることが予想されます。ドキュメントも多いので、開発者など関係者の皆さんは更新情報を受け取れる体制を整えておくことを推奨します。

 

開発者のフィードバックも増えていくでしょうし、話題になっていくことが多くなるにつれ、広告主や周辺プレーヤーへの影響も次第に判明してくると思われます。注目していきましょう。


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