Meta、VNTANAとアパレルの3D広告をFacebook、Instagram上で展開へ

Meta、VNTANAとアパレルの3D広告をFacebook、Instagram上で展開へ

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Meta、VNTANAの提携の概要

3D(三次元)コンテンツ制作プラットフォームを手掛けるVNTANA(ヴィンタナ)は、2022年3月24日(米国時間)、Metaと提携し、FacebookおよびInstagram上でのアパレルの3D広告の配信を簡素化すると発表しました。

※参考リンク:

今回の提携の概要は以下の通りです:

  • Metaは、3D eコマーステクノロジープロバイダーであるVNTANAに対して、同社のAR(拡張現実)パブリッシングAPIへのアクセスを認定し、企業がFacebookとInstagramで3D広告を制作・配信するためのプロセスを自動化した。
  • 3D広告は、FacebookやInstagramのフィードに表示され、商品の3Dモデル、例えばバッグやジャケットの画像を動かしてあらゆる角度から見ることができるなど、インタラクションが可能になる。
  • Metaは2021年に、ARパブリッシングAPIを初めて発表。すでに数社の美容や化粧品のブランドが3DやAR広告を簡単に利用できるようにしている。今回の提携は、その機能をアパレル、フットウェア、ハンドバッグのブランドにも拡大したもの。
  • VNTANAを通じて、ブランドはBrowzwear、modoなど、VNTANAの技術が採用されているプラットフォーム上で既存の3Dデザインをアップロードし、FacebookやInstagram向けに自動変換することができる。その後、3DモデルをVNTANAから直接Metaの商品カタログに公開することで、3D広告の作成を効率化することができる。
  • 大量の3DデザインファイルをMetaのシステムと互換性を持たせるために再フォーマットするのに必要な、時間のかかるプロセスが不要になるとしている。
  • 両社は、今後、統合を拡大し、より多くの機能を追加していく予定だという。

 

VNTANA 3D広告

 

VNTANAとは

  • 2012年に創業したVNTANAは、長年3D技術に取り組んでおり、これまでも企業向けにホログラムシステムを導入してきたが、近年はeコマースサイトへ3Dコンテンツを導入することへと事業をシフトしてきた。
  • VNTANAは、3Dコンテンツ用のCMS(コンテンツ管理システム)を開発しており、eコマースの小売業者は商品をサイト上で3Dで紹介できる。ユーザーは商品を3Dや拡張現実を見たり、商品をバーチャルで試着できる。
  • VNTANAの最新の資金調達の支援者には、著名な実業家でもあり、TV番組Shark Tankでも有名なMark Cuban(マーク・キューバン)氏、Oculus(オキュラス)の前CEO、Brendan Iribe(ブレンダン・アイラブ)などが名を連ねている。

 

今回の提携についてのコメント

言うまでもなく、本件はMetaによるメタバース推進の強力なプッシュの一環と思われます。メタバースのような3Dの仮想現実の世界の中では、商品は当然3Dであることを期待されるし、eコマースはマネタイズ観点でも重要なので、両社にとって重要な提携であると思われます。メタバースが展開された折には企業による利用がある程度見込めることから、著名投資家による資金投入が実現したものと理解できます。一方で、自動化や効率化は進んだとしても、一定のコストやリソースは企業側にかかります。広告を3Dにすることでどこまで効果が得られるのか。ユーザーは商品を3Dで見られる・操作できる以上のメリットを享受できるのか(バーチャル試着できるものはニーズはありそうに思います)。その見極めが重要そうです。


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