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新しいポートフォリオ「Meta Advantage」スイート
Metaは、同社ブログにおいて本日2022年3月22日(火)より、Meta社の自動広告プロダクト群は、「Meta Advantage」という新しいポートフォリオに集約されることを発表しました。
※参考リンク:
Metaは、すべての自動広告プロダクトを新しいポートフォリオ「Meta Advantage」スイートに統合すると発表しました。ブランド企業がより簡単にこれらのプロダクトを識別し、その恩恵を受けられるようにすることを目的としていると説明しています。
プロダクトマーケティング、広告およびビジネスプロダクト担当副社長のGoksu Nebol-Perlman氏は、ブログの中で、自動広告プロダクトをテストしている広告主の77%が、その結果、週に数時間を節約したと述べ、「自動広告プロダクトは、最も関連性の高いオーディエンスや広告配置を自動的に見つけるなど、機械学習をより頼りにすることで広告のパフォーマンスを改善するのに役立ちます。また、キャンペーンの最適化をさらに簡素化できるため、広告キャンペーンの管理について心配する必要が少なくなり、より注力すべきビジネスに時間を費やせます。」と述べています。
スイートに含まれる「Meta Advantage」と「Meta Advantage+」
Meta Advantageスイートには、2種類のAdvantageプロダクト群が含まれます。
- Advantageという名前がついたプロダクト群は、手動で設定したキャンペーンに対して、例えば詳細なターゲティングオプションなどを自動化することで強化できます。
- Advantage+という名前がついたプロダクト群は、エンドツーエンドのキャンペーンフロー全体、またはプレースメントやクリエイティブなど、手動でのキャンペーン設定の主要なステップを自動化することができます。
Meta Advantageスイートのメリット
Meta Advantageプロダクトは、広告主に対して以下のようなメリットを提供することを目的としているとしています。
- 最適化:より良いキャンペーン結果を達成し、それを長期にわたって持続させることができます。
- パーソナライゼーション:適切な人に適切なタイミングで適切な広告を配信することで、オーディエンスとのより深い結びつきを実現します。
- 効率化:キャンペーンに費やす時間と労力を削減し、戦略的かつ大局的な視点を必要とする業務に専念できます。自動化により、広告主は意思決定、広告の作成、キャンペーン最適化を簡素化し、最終的にあらゆる規模の企業の業績向上につながるよう、簡単な道筋を作ることを目指します。
Meta Advantageのプロダクト群
Meta Advantageは、現行の「類似オーディエンスの拡大」と「詳細ターゲット設定の拡大」のツールであり、類似したオーディエンスの特徴に基づいてリーチを拡大することが可能です。
- Advantage Lookalikeは、現行の「類似オーディエンスの拡大」と呼ばれているオプションで、最初の類似オーディエンスで定義された人たちよりも幅広い人たちにリーチすることができます。
- Advantage Detailed Targetingは、現行の「詳細ターゲット設定の拡大」と呼ばれているオプションで、ユーザーが選択したターゲティング設定をガイドラインとして、さらにオーディエンスを探します。Advantage Detailed Targetingは、定義されたオーディエンス以外の場所でより良いパフォーマンス機会を見つけた場合、オーディエンスを拡大することでそれらのパフォーマンス機会を最適化すべく動的なアップデートを実行します。
Meta Advantage+のプロダクト群
Meta Advantage+に含まれるプロダクト群は以下の通りです。
- Advantage+ App Campaignsは、現行の「アプリの自動広告」と呼ばれているオプションで、アプリインストールキャンペーンの作成を簡素化し、リアルタイム学習を使用してオーディエンス、プレースメント、クリエイティブを調整することでパフォーマンスを向上させることを目的としています。
- Advantage+ Placementsは、現行の「自動配置」と呼ばれているオプションで、与えられた広告に対して最も効果的な配置を見つけることを目的としており、広告主がパフォーマンスを最大化する機会をさらに提供するものです。「Facebook Marketplace、Instagramストーリーズ、リールなど、6つ以上の配置に広告を表示することで、当社のシステムはより柔軟にコストを管理し、より良い結果を提供することができます」としています。
- Advantage+ Creativeは、現行の「ダイナミック機能」と呼ばれているオプションで、広告パフォーマンスを向上させるための自動的なクリエイティブ最適化を提供するものです。
- Advantage+ Shopping Campaignsは、クリエイティブ、ターゲティング、プレースメント、予算などの複数のキャンペーン要素を最適化し、コンバージョンを促進する最適な機会を見つけることにより、最小限の労力と管理でオンライン販売キャンペーンを最高のパフォーマンスで実現するもので、近日中にリリースされる予定です。Advantage+ Shopping Campaignsは、現在まだベータテスト中ですが、年内にすべてのユーザーに展開される予定です。
今回のアップデートについてのコメント
今回のアップデートは、ご覧の通り特に新しい機能が出たということではなく、Metaも言及している通り、ポートフォリオにすることで、それぞれのオプションが提供する機能がわかりやすくなり、広告主が求めるゴールに近づくためにどれを活用すべきなのかが整理されたということかと思います。
もう一点は、自動広告の今後の機能拡充へのコミットメントを見せる目的もあるのかと思いますので、Googleに引き続き、Metaもこの動きということで今後も注目です。