Instagramの商品のタグ付け機能の概要
Instagramは、2022年3月22日(米国時間)、今後数カ月間のうちに商品のタグ付け機能を米国の全ユーザーに順次拡大すると発表しました。
InstagramへのEC参入を宣言するかのように、商品タグ機能は2016年にリリースされました。しかし、これまでは投稿に含まれる商品にタグ付けできるのは企業またはInstagramのクリエイターだけでした。
今後は米国の全ユーザーが、Instagramショップに対応している企業の商品を自分の投稿内でタグ付けできるようになります。
Instagramとしては、商品をタグ付けした人のフォロワーが紹介されている商品を見つけやすくなったり、購入しやすくなったりする。企業にとってはInstagram上のオーディエンスを増やすことにつながると説明しています。
商品のタグ付け手順
自分の投稿で商品にタグを付けるには、以下の手順で行います。
- 写真またはビデオを選択する。
- キャプションを追加してから「次へ」ボタンを選択する。
- 投稿中のブランドをタグ付けすると、タグ付けするオプションが表示される。そこから「Tag Products(もう一方はTag People)」をタップする。
- 企業を検索し、タグを付けたい商品を見つけ、自分の投稿に追加する。
- 1件の投稿で複数の商品にタグを付けることもできる。
企業への通知と制御
ユーザーが投稿で商品にタグを付けると、その企業に通知が届く仕組みになっています。
企業は自社のプロフィールからタグ付けされたコンテンツをすべて見ることもできます。また、企業がタグ付けできる人を制御する設定もできるので、望まないユーザーなどがいた場合のコントロールもできるようになっています。
今回のアップデートについてのコメント
ユーザーの商品購入を促進したい多くの企業にとって、インパクトのあるアップデートであると考えられます。
- 全世界20億人のアクティブユーザー中、米国には約1.6億ユーザーがいるとしているので、相当大きい市場です。また、160万人のユーザーが最低でも毎週1つの商品をタグ付けしているということなので、米国で展開されたときの効果が高くなる可能性はあると思われます。
- 前述の通り、Instagramショップに対応している、つまり商品登録をきちんとできていないと、言うまでもなくタグ付けはされないので、未対応の企業は早急に対応する必要があると思います。
- また、米国のプラットフォームの通常のアプローチとして、まずは米国市場で実運用ということですが、日本を含め、その他の国への展開が待たれるところです。