Google 広告スクリプトがフルバージョンにアップグレードしたことを発表
GoogleがGoogle Ads Developer Blog(英語)でGoogle 広告スクリプトがフルバージョンにアップグレードしたことを2022年3月14日に発表しました。
※参考リンク:
以下が発表の概要です。
- 2022年3月14日に、新しいGoogle 広告スクリプトのフルバージョンをリリース。
- 2021年6月からベータ版を運用してきたが、今回、残存のレガシースクリプトをアップデート。
- 近日中に、すべてのスクリプトが新しいバージョンにデフォルト設定されるが、必要に応じてスクリプトごとに無効化することは可能。
- 既存のスクリプトは、2022年9月まで影響を受けない。その後、すべてのスクリプトを新しいバージョンに移行。
- その前に、手動でスクリプトを更新するなど新しいバージョンに移行して、機能を継続させることをGoogleは推奨。
- 後方互換性の確保に努めているが、すべてのスクリプトが変更なく動作することを保証するものではないので、時間をかけて自ら確認することを推奨。
具体的な機能アップデート部分
新しいエクスペリエンスにおける主要な変更点は以下の通りです。
- let、class、for..ofループ、その他を含むES6をサポート。
- スループットが向上し、同じ時間でより多くのエンティティを処理することが可能。また、処理にかかる時間制限は残すが、エンティティ制限を撤廃。
- 新しい広告表示オプションをサポート。
- 入札戦略のサポート強化。
- マネージャーアカウント(MCCアカウント)スクリプト、一括アップロード、動画キャンペーンの機能が新たに追加。
レガシーバージョンへの対応
新しいバージョンの全情報については、更新されたGoogle 広告スクリプト サイトの参照を推奨しています。レガシースクリプトのドキュメントは置き換えられますが、どうしても必要な場合は、レガシースクリプトが廃止されるまでこちらで参照可能です。
今回のアップデートについてのコメント
Google 広告スクリプトはGoogle Apps Scriptと同様、おなじみのJavaScriptをベースにして、Google 広告を含むあらゆるGoogleサービスを制御できる豊富な独自クラスを加えたものになっています。開発環境を設定する必要がないので、すぐにスクリプトを書いて実行できますし、例えばデータを直接Googleスプレッドシートに展開することなどもできるので、さまざまな業務効率化、自動化に活用することができます。端的に言うと、JavaScriptを学んでしまえば、Googleサービスを制覇できる、というのは大げさですが、できることの幅はかなり広がるはずです。興味のある方はまずJavaScriptの基礎を学んでみましょう!