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Meta社がインストリーム広告を日本で提供開始することを発表
Meta社は、2021年11月16日、Facebook上の動画コンテンツの前後や途中に挿入できるインストリーム広告を日本で提供開始することを発表しました。
Facebook広告のインストリーム広告は、これまで世界49カ国で展開され、今回、展開地域として日本を加えることになりました。
※参考リンク:
Facebookインストリーム広告とは
知名度が高いパブリッシャーやクリエイターが作成した動画を視聴している利用者に対して、コンテンツの前後や途中に挿入できる広告です。
インストリーム広告の表示条件および表示タイミングについては、Facebookコンシェルジュサービスに問い合わせたところ、以下の回答が得られました。
インストリーム広告が配信される動画の長さは1分以上となっており、
「自動配置を有効にした動画内での広告の最小表示時間は、画像広告が30秒、動画広告が45秒です。」つまり、画像のインストリーム広告は動画の30秒以降、動画のインストリーム広告は動画の45秒以降から設定できます。
例えば、元の動画の30秒時点で画像のインストリーム広告が流れ、45秒時点で動画のインストリーム広告を流す設定にできるということです。
また、手動配信を有効にした場合は、動画開始から60秒後以降にキューポイントを追加して広告の配置場所を指定できます。
動画広告の場合はスキップ不可で5秒から10分の長さで利用可能。15秒を超える場合は「続きを見る」が表示され、利用者はこれをタップして続きを見ることができます。
※参考リンク:
インストリーム広告に対応する広告フォーマット
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- プリロール広告
プリロール広告は動画の開始前に再生されるもので、ページのタイムラインやWatchのウォッチリストでコンテンツを能動的に探している利用者に配信されます。クリエイターのコンテンツを検索する視聴者が多いほど、プリロール広告からの収益は増えます。
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- ミッドロール広告
ミッドロール広告は動画の再生中に挿入されるもので、自然な切れ目がある動画に最適なフォーマットです。挿入ポイントは複数指定でき、その一部(ポイントが複数ある場合)で広告が配信されます。
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- 画像(写真)広告
画像広告はコンテンツの下部に表示される静止画の広告で、動画の視聴を中断させることなく表示できます。
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- ポストロール広告
ポストロール広告は動画の最後に表示されます。プリロール広告や画像広告が表示されなかった視聴者に表示されます。
※参考リンク:
広告の挿入条件からみるインストリーム広告の配信先
クリエイターが自分の動画コンテンツに広告を挿入することで、収益をもらえる手段の一つです。一方、広告主にとってどのような動画コンテンツに自分の広告が表示されるかは、設定したターゲットオーディエンスに左右されます。
Meta社は配信先のクオリティ及び配信ボリュームを確保するには、クリエイターにインストリーム広告の利用条件を定められていました。※一部抜粋
- パートナー収益化ポリシーの要件を満たし、これを常に遵守している
- 18歳以上である
- 動画を公開するFacebookページのフォロワーが10,000人以上である
- 条件を満たす再生時間が過去60日間で合計600,000分以上に達している
- 自ページ上にアクティブな動画を5本以上保持している
詳細については、以下のリンクを参考にしてください。
参考リンク:
配信先の設定方法
Facebook広告マネージャー>広告セット>配置にて設定を行います。
今まで自動配置を利用されていた場合はインストリーム広告が自動的に配信されます。
手動配置を利用される場合は、インストリーム>Facebookインストリーム動画をチェックし、広告セット内の広告がFacebookのインストリーム枠に配信される仕様となります。
インストリーム広告が日本で提供開始することにより、利用条件に満たしたクリエイターが新しい配信枠を提供し、広告主にとって新しい配信面が増えます。広告の視聴時間を長くする機会もあり、より複雑なマーケティングメッセージの配信に役に立つと思います。これからインストリーム広告の配信により各数値の挙動変化が気になりますね。