2021年8月16日(月)、ヤフー株式会社は、Yahoo!広告 検索広告の標準入札設定にて、新しい自動入札タイプを提供開始すると発表しました。
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新しい自動入札タイプへの移行に伴う変更点
Yahoo!広告 検索広告の標準入札設定において、以下のように自動入札タイプが変更となります。
Image:Yahoo!広告 媒体資料(リンククリック後、資料のDLが開始されます)
具体的な変更点は以下の通りです。
- 新たに「コンバージョン価値の最大化」を追加
- 「コンバージョン単価の目標値」→「コンバージョン数の最大化」のオプション設定
- 「広告費用対効果の目標値」→「コンバージョン価値の最大化」のオプション設定
「コンバージョン価値の最大化」の仕様については、現状、次のように説明されています。
合計コンバージョン価値が最も高くなるように入札単価を自動で調整しながら予算を消化します
新形式の自動入札タイプ提供開始時は「コンバージョン価値の最大化」単体では使用できず、オプション「広告費用対効果の目標値」の設定が必須となりますが、将来的には利用が可能になり、詳細は今後発表されるとのことです。
アップデートの背景や影響
新形式の自動入札タイプ提供開始の背景について、以下のように説明されています。
これまでは、広告掲載の目的の変更に応じて、キャンペーンに設定している入札方法を変更する必要がありました。本件実施日以降は、入札方法を変更せずに自動入札タイプのオプション設定での調整が可能となり、より柔軟なキャンペーン運用に対応します。
今後、新たに「コンバージョン価値の最大化」単体での利用が開始した際、従来通り「コンバージョン単価の目標値」と「広告費用対効果の目標値」が別々の入札方法として存在していると、入札方法の選択肢が多くなることで、広告主にとって入札方法の選択画面が複雑に見えてしまうため、よりシンプルな設定で入札方法が選択できるようにするためのアップデートだと考えられます。
新形式の自動入札タイプの提供が開始しても「コンバージョン単価の目標値」と「広告費用対効果の目標値」は、それぞれ「コンバージョン数の最大化」「コンバージョン価値の最大化」のオプションの位置づけに変更になるというのみで、機能自体に特に変更はない、かつ新形式の自動入札タイプには自動的に移行するため、特に大きな影響はないと考えられます。
移行スケジュール
今回のアップデート適用の実施予定日は以下のとおりです。
- 広告管理ツール:2021年9月8日(水)
- 検索広告版キャンペーンエディター:2021年9月13日(月)
Image:Yahoo!広告 媒体資料(リンククリック後、資料のDLが開始されます)
アップデート実施予定日の2021年9月8日(水)以降、現在の自動入札タイプを新規作成、変更ができなくなるため、例えば現状「コンバージョン数の最大化」を使用しており、アップデート実施日以降に「コンバージョン単価の目標値」を設定したい場合は、新しい自動入札タイプの「コンバージョン数の最大化」に切り替え、オプション「コンバージョン単価の目標値」の金額を任意のものに変更する必要があります。
また、現在の自動入札タイプが提供終了するとともに新しい自動入札タイプに自動的に移行となりますが、移行の日程については今後発表されるとのことです。日程を確認し、アップデート実施日以降は、自動入札タイプが正しく移行されているかを確認してください。