2021年8月17日(火)、ヤフー株式会社はYahoo!広告 ディスプレイ広告において自動運用ルールに新たな実行内容や実行条件などを追加することを発表しました。
本機能の提供は2021年8月24日(火)を予定しています。※日程は変更になる場合があります。
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自動運用ルールとは
Yahoo!広告 ディスプレイ広告の自動運用ルール機能は、2021年6月に提供が開始されました。
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リリース当初は、キャンペーン/広告グループ/広告単位で、配信設定のオン/オフを任意の頻度で設定できる機能のみでした。
今回のアップデートで以下の機能が改善します。
- 実行内容の追加(運用型のみ)
- 実行条件の追加(運用型/予約型)
- 関連付け設定の拡充(運用型のみ)
- 説明の追加(運用型/予約型)
実行内容の追加(運用型のみ)
今までは、配信設定のオンオフの切り替えのみが選択できました。今後は、以下の実行内容も選択可能になります。
- 1日の予算の変更
- 入札価格、目標コンバージョン単価の変更
それぞれ指定した条件を満たした時に、1日の予算、入札価格、目標コンバージョン単価を変更します。指定した値への変更や、指定した額・比率で変更が可能です。
本機能利用時の注意点は以下です。
- 「広告グループの入札価格・目標値を変更する」ルールを実行する際は、「キャンペーンの入札価格を適用する」を選択している広告グループは変更対象になりません。
- 月および1日の途中でキャンペーンの日額予算を変更した場合、変更当日は日額予算切替前のコストは加味されずに配信が継続したり、請求対象コストの上限がイレギュラーになったりします。仕様上の注意点は、以下のヘルプを参照してください。
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実行条件の追加(運用型/予約型)
今までは、特定の日付または頻度でのみ実行条件を選択できました。今後は、配信実績を基にしたルール実行条件が設定可能になります。
例えば、コンバージョン単価が指定した値以下の場合に1日の予算を引き上げたり、コンバージョン単価が指定した値以上の場合に広告の配信を停止したりすることが可能になります。
関連付け設定の拡充(運用型のみ)
これまで自動運用ルールを適用する対象を指定する際は、キャンペーンや広告グループを個別に設定していました。今後は個別の指定に加えて、選択したコンポーネント配下の全てのアイテムへの設定が可能になります。
今までも特定のキャンペーンの配下にある広告グループを全て選択することは可能でしたが、自動運用ルールを設定したあとに、広告グループが追加された場合、あとから追加された広告グループは、自動運用ルールの対象に含まれない仕様になっていました。
今回のアップデートにより特定のキャンペーンの配下にある広告グループの全てという選択が可能になることで、自動運用ルール設定後に追加された広告グループも適用対象になります。
説明の追加(運用型/予約型)
ルールに任意の説明文を設定できるようになります。説明文を設定することで、ルールの内容がわかりやすくなります。
自動運用ルール利用時の注意点
以下は、自動運用ルール利用時の注意点です。
- 1つのルールにつき、条件は5つまで設定可能です。複数条件を設定した場合、and条件で設定されます。
- 「条件を設定する場合」や「関連付け設定で『アカウント内の全てのキャンペーン/広告グループ/広告に関連付ける』を選択した場合」は、実行時間の指定はできません(特定の時間に実行します)。
- 関連付け設定で「アカウント内の全てのキャンペーン/広告グループ/広告に関連付ける」を選択した場合、条件設定が必須となります。
- 予約型は、個別の広告への関連付けのみ設定可能です。「アカウント内の全ての広告に関連付け」を選択した場合でも、予約型の広告は対象外となります。
自動運用ルールを活用することで、効率的な広告運用が可能になります。一方で、関連付け設定を個別に指定した場合、あとから追加した広告グループは適用対象外であることや、一部設定では実行時間の指定ができないなど、想定外の挙動になっていないかについて注意する必要があります。仕様を正しく理解して活用していきましょう。