2021年5月20日、Google 広告 は、Android のアプリキャンペーンの広告掲載先として、6月よりPCのGoogle 検索とGoogle ディスプレイネットワークを追加することを発表しました。以下で詳細を説明します。
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Android のアプリキャンペーンの広告掲載先追加について
Android のアプリキャンペーンの広告掲載先として、PCのGoogle 検索とGoogle ディスプレイネットワークが追加されます。
現在アプリキャンペーンで配信可能な広告掲載先は以下です。
※こちらは全てモバイルの配信先であり、PCへの配信はされていません
- Google 検索ネットワーク
- Google 検索
- Google 検索パートナー
- Google Play
- Google Play の検索結果
- Google Play の関連アプリ セクション: 「おすすめのアプリ」、「このアプリに関連」
- Google Play のトップページ: 「おすすめ」
- YouTube の関連するページやコンテンツ
- Google ディスプレイ ネットワーク
- Gmail
- その他のアプリ
- ニュースサイト、ブログをはじめとする、インターネット上のモバイルサイト
- Google 検索の Discover※現在のところ、英語版の Android スマートフォンでのみご利用いただけます。
※参考リンク:
今回のアップデートにより、以上の掲載先に加えて、Androidのアプリキャンペーンの広告掲載先としてPCのGoogle 検索とGoogle ディスプレイネットワークが追加される形となります。
以下の動画のとおり、ユーザーがデスクトップブラウザでアプリ広告をクリックすると、Google Play ストアに移動します。そこから自分のアカウントにリンクされているAndroidデバイスにアプリを直接インストールできます。
Androidでのアプリキャンペーンをすでに配信している場合は、今回のアップデートを適用するための追加アクションは必要ありません。
今回のアップデートによる影響
今回のアップデート理由について、Google は以下のように述べています。
People are increasingly moving across multiple devices to get stuff done. Even as mobile usage continues to surge, worldwide, 46% of total time on websites is spent on desktop, and we want to help you meet consumers where they are.
人々は物事を成し遂げるためにますます複数のデバイス間を移動しています。モバイルの利用が急増し続けているにもかかわらず、世界中でWebサイトの合計時間の46%がデスクトップに費やされており、消費者がいる場所での出会いを支援したいと考えています。
世界中のwebサイトの合計利用時間の46%がPCによるものであり、このPCユーザーに対して効率よくリーチするためというのが今回のアップデートの理由と考えられます。
Google 検索とGoogle ディスプレイネットワークに関しては、従来モバイルのみの配信でしたが、今回のアップデート後はPCにも配信されるため、アプリキャンペーンにおける配信ボリュームが急激に増大する可能性があります。これによりアプリのインストール数が増え、それに伴いインストール後の目的とする行動自体も増える可能性が高まる一方、各掲載先、各配信デバイスなどの成果を分析した上で運用を行わない場合、アプリキャンペーンの成果が悪化する可能性もあります。
ただ、現在のアプリキャンペーンの仕様では、ネットワーク単位での掲載先や各配信デバイスの成果は確認できるものの、設定として変更できるのは主に以下になります。
- 日予算
- 入札戦略
- 入札単価
- クリエイティブ
今回のアップデート後のキャンペーンの成果に応じて、これらの見直しが必要と判断した場合は積極的に対応してみるといいでしょう。