2021年4月21日、ヤフー株式会社は2021年5月12日からレスポンシブ検索広告の提供を開始することを発表しました。
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Yahoo! レスポンシブ検索広告とは
レスポンシブ検索広告とは、タイトル・説明文を構成するアセットを複数入稿することで、ユーザーの検索ニーズに応じて、自動的にアセットを組み合わせたさまざまな広告が表示される広告形式のことです。活用することで、以下のようなメリットが期待できます。
- 自動最適化により、検索語句との関連性が高まり、パフォーマンスが向上する可能性がある
- さまざまな組み合わせで広告配信されるため、多彩な広告表現が可能
- 複数の入稿内容の中から広告を自動的にテストできる
- ユーザーが使用しているデバイスのサイズに合わせた適切な組み合わせで広告が配信される
入稿規定
入稿規定は以下の通りです。
タイトルは3本以上、説明文は2本以上の入稿が必要ですが、可能な限り多くのアセットを入稿することで、効率的に自動最適化が行われます。ただし、設定したアセットの内容が類似していて広告の訴求内容が類似してしまった場合や、内容が完結していないタイトルが表示された場合は広告の品質が低下する可能性があるため、独自性の高いアセットを入稿することが重要です。
また、固定して表示したいアセットがある場合は表示位置固定機能を利用することで、表示位置を指定することができます。基本的に自動最適化のメリットを最大限享受するためには、過度に表示位置を固定することは避けるべきですが、アセットの組み合わせが不自然になってしまう場合や表示義務が発生するアセットの場合は、この機能を利用するとよいでしょう。
利用可能な各種機能
レスポンシブ検索広告では、アドカスタマイザーおよびIF関数の利用ができません。
カウントダウン関数においてはレスポンシブ検索広告専用の記述となり、従来の記述とは異なるため注意が必要です。
入稿する際の注意点
レスポンシブ検索広告を入稿する際の注意点としては以下があげられます。
- レスポンシブ検索広告は広告グループごとに1件の設定が推奨設定
- 一つの広告グループ内で配信をオンに設定できるレスポンシブ検索広告の数は3件まで
- 最適なタイトルと説明文を表示されるために学習期間として約30日必要
特に学習期間については注意が必要です。レスポンシブ検索広告のパフォーマンスが入稿後、一時的に落ち込む可能性もありますが、学習完了後パフォーマンスが安定することも期待できるため、広告停止の判断は慎重に行いましょう。
今回は、Yahoo!広告 検索広告で広告出稿している運用者にとっては待望のアップデートかと思います。Google 広告では、レスポンシブ検索広告がデフォルト化されることが2021年2月18日に発表されています。Yahoo!広告 検索広告においても、今後レスポンシブ検索広告が主流となるような動きが想定されるでしょう。
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パフォーマンスの向上や、運用工数の削減にもつながると思いますので、うまく活用してアカウントの最適化を図っていきましょう。