Yahoo!広告 検索連動型ブランディング広告の提供開始など、複数のアップデートを発表

Yahoo!広告 検索連動型ブランディング広告の提供開始など、複数のアップデートを発表

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2021年4月1日、Yahoo!広告は検索連動型ブランディング広告の提供を開始すると発表しました。発表日である4月1日から販売、4月9日から掲載が開始されています。

4月14日にはディスプレイ広告において、動画再生後のコンバージョン測定方法が変更されました。本記事では、検索連動型ブランディング広告がどのようなものか、動画再生後のコンバージョン測定方法がどのように変更されたかを説明していきます。

※参考リンク:


 

検索連動型ブランディング広告とは

検索連動型ブランディング広告の特徴

今回リリースされた広告形式は、検索キーワードに連動して検索結果の広告掲載位置の最上部にバナー広告を掲載できるものです。これまでテキスト広告だけだった検索結果の広告に、画像を使用した掲載が可能になる点が特徴です。

テキストのみのフォーマットに比べ、テキスト+バナー掲載ができることにより、商品・サービス・キャンペーンをより視覚的かつ効果的に伝えることができます。テレビコマーシャルや新聞広告などの複数メディアでのキャンペーン実施時などに行うことで、相乗効果が期待できると述べられています。

検索連動型ブランディング広告の構成

検索連動型ブランディング広告はメインバナー、バナーオプション 、連結オプションで構成されます。メインバナーは言葉の通りメインで掲載される広告です。特筆すべきはバナーオプションと連結オプションです。

メインバナー+バナーオプション

バナーオプションはオーガニック検索結果にも画像を掲載できます。

Image:Yahoo!広告 媒体資料(リンククリック後、資料のDLが開始されます)

 

メインバナー+バナーオプション+連結オプション

連結オプションではバナーオプションで画像が付与されたオーガニック検索をメインバナーに近接して表示できます。

Image:Yahoo!広告 媒体資料(リンククリック後、資料のDLが開始されます)

 

活用のイメージ

発表では以下の4つのメリットと活用イメージが検索連動型ブランディング広告にあるとし、イベント時や企業にとっての「ここぞ」というタイミングでの使用が推奨されています。

  • 商品やサービスを能動的に探しているユーザーに、大型のバナーで強い印象を与えられます
  • 検索結果の最も目立つ場所に画像を掲載します。新商品・サービスの発売やブランドや商品のリニューアルの際にも魅力を最大限表現できます
  • テレビコマーシャルや雑誌、SNSなどのメディアと統一したイメージを検索結果でも表現できます。連動企画など検索結果上でもストーリーを持った表現をすることが可能となります
  • クリスマス・バレンタインなどのイベント時やキャンペーン時に効果的にメッセージを伝えることができます

引用元:検索連動型ブランディング広告資料

料金や詳細

料金はメインバナー50万円から申込可能です。掲載期間が月を跨ぐ場合は、申込キーワードごとに掲載期間の日割りで請求されます。キーワードの一致方式、掲載期間、バナーオプション・連結オプションの有無など申込内容によって料金は異なり、その他詳細やオプションなども含めて正確な料金を知るためには問い合わせが必要です。


※検索連動型ブランディング広告資料を元に筆者が作成

申込可能なキーワードは1メインバナーに5件まで、掲載除外キーワードに関しても1キーワードにつき5件まで設定可能です。以下は除外キーワードで掲載されるキーワードと掲載されないキーワードをまとめた画像を抜粋しています。

Image:Yahoo!広告 媒体資料(リンククリック後、資料のDLが開始されます)

バナーオプションの利用を検討している場合、メインバナーと同一ドメインのオーガニック検索結果が1ページ目の上位3件以内にない場合は掲載されないため、SEOでの成果次第では利用できません。

しかしそのような場合のために連結オプションがあり、オーガニック検索結果が1ページ目の上位3件以内にない場合でも、連結オプションを利用すればバナーオプションをメインバナーに近接して表示できます。

その他詳しい入稿規定や掲載の流れに関しては、媒体資料やヘルプページをご確認ください。

※参考リンク:

ディスプレイ広告において動画再生後のコンバージョン測定方法が変更

2021年4月14日、ディスプレイ広告において、動画再生後のコンバージョン測定方法が4月13日に変更されていたことが発表されました。この変更により、自動入札の最適化における活用可能なデータを増やすことができ、動画を利用した広告の配信精度改善が見込めると説明されています。

※参考リンク:

変更前はコンバージョン発生前の最後のアクションに対して、コンバージョンが計上されていました。

    • 例1:動画再生→広告クリック→コンバージョン発生

広告クリックに対してコンバージョンが計上されます。

    • 例2:広告クリック→動画再生→コンバージョン発生

動画再生に対してコンバージョンが計上されます。

変更後はコンバージョン発生前のアクションの中で、広告クリックが優先的にコンバージョンに計上されます。

    • 例3:広告クリック→動画再生→コンバージョン発生

広告クリックに対してコンバージョンが計上されます。

    • 例4:動画再生→コンバージョン発生

動画再生に対してコンバージョンが計上されます。

引用元:Yahoo!広告 ヘルプページ

計測方法が変わるため、実施日以降にコンバージョンとして計上された数値は、「コンバージョン」「クリック経由のコンバージョン」「全てのコンバージョン」に関わる指標においての数値の傾向に変動が生じる可能性があるそうです。本記事の公開時点ではすでに適用されているため、4月13日以前と以後で変動がある場合はこの点に留意しましょう。

検索連動型ブランディング広告は新たな打ち手として広告運用者が知るべきアップデートであり、コンバージョン測定方法の変更は運用や報告の際に留意すべき点として押さえるべきアップデートです。Yahoo!広告における新たな打ち手や留意点を意識し、広告パフォーマンスの改善を測っていきたいですね。

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