2021年1月29日(米国時間)、Facebookが広告主のためにニュースフィードのトピック除外コントロールのテストを開始することを発表しました。
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Facebookのニュースフィードのトピック除外コントロールとは
Facebookは広告主が犯罪や悲劇などのトピックを選択し、広告の配信先から除外できるようにするソリューションをテストすることを計画していると述べています。例として、子供のおもちゃ会社は、新しい犯罪番組に関連するコンテンツを避けて、「犯罪と悲劇」のトピックを選択できるようにする場合があると紹介しています。
FacebookではFacebookインスタント記事、Facebookインストリーム、Audience Network内で広告が表示されるコンテンツを健全度によって細かく制御する「インベントリーフィルター」という機能を提供しています。
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本機能を利用すると、広告主は、関連付けられたくない、または信条に反するトピックに並んで自社製品やサービスの広告が表示されないようにすることができます。
これまでニュースフィードは対象外だったため、社会全体を混乱させるニュースや政治的メッセージ性の強いニュースと並んで広告が表示されても個別に対処する術がありませんでしたが、今後はニュースフィードにおいてもブランドの安全性を保ちつつビジネスを継続することが可能になります。
詳細はまだ不明ですが、「トピックを選択できるようにする」ということは現時点の除外粒度よりも詳細なコントロールが可能になるのではないでしょうか。
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ブランドセーフティを重視したメディアへ
Facebookのニュースフィードは縦並び、かつ一投稿の画面占有率が高く、ニュース記事の前後に広告が表示されても、あまり関連付けられるようには見えないという考え方もあるかと思います。
それでも今回の機能のテストに約1年を費やすと発表しており、Facebookがそれだけ広告主にとってブランドイメージを損なわないメディアになる意気込みが見て取れます。
まさに、Facebookが2020年8月にブログで発表した「Our Commitment to Safety(安全への取り組み)」に基づいた取り組みと言えるでしょう。
1. Create a Safe and Welcoming Community(安全で居心地の良いコミュニティを作成する)
2. Maintain a High Quality Ecosystem(高品質のエコシステムを維持する)
3. Collaborate Proactively and Collectively with the Industry(業界と積極的かつ集合的に協力する)
Facebook は今後も広告主のブランドイメージに寄り添ったアップデートを発表することが予想されます。引き続き注目していきつつ、広告の在り方への考えを深めていきたいですね。