Criteoのキャンペーン構造の変更
2021年2月8日、Criteoのキャンペーン構造、管理画面UIがアップデートされました。
※参考リンク:
Criteoのキャンペーン構造の変更
今回のアップデートではキャンペーン構造が下記図のように変更され、業界スタンダードな構造になった印象です。
従来は旧キャンペーン(広告セット)に目的・予算・オーディエンスなどユーザーに表示されるクリエイティブアセット以外すべての設定が含まれていましたが、新しいキャンペーン構造では、目的別にキャンペーンをグルーピングし、その配下にオーディエンス別の広告セット(旧キャンペーン)を設定します。
この変更により、1つのキャンペーンで共有予算の設定が可能になり、同じ目的に対して最大の成果が得られるよう、広告セット予算の自動配分が可能になりました。これまでは異なるオーディエンスをターゲットに設定する場合、複数キャンペーンを作成し、キャンペーンごとに予算管理が必要でしたが、本アップデートにより、今後はより効率的かつシンプルに予算管理を行うことができます。
なお、目的はConversion(獲得数拡大)とConsideration(トラフィック拡大)から選択ができ、キャンペーンで設定した目的と広告セットで設定したオーディエンスの組み合わせによって、選択可能なエンジンが決定されます。
例えば、キャンペーンの目的を「Conversion」、広告セットのオーディエンスを「類似オーディエンス」にした場合、最適化エンジンは「コンバージョンを促進」「訪問を促進」から選択できますが、キャンペーンの目的を「Consideration」、広告セットのオーディエンスを「類似オーディエンス」にした場合は「訪問を促進」のみ選択可能となるので、適切な広告配信のためには、マーケティングゴールに沿った目的を設定する必要があります。
配信開始・停止が管理画面で設定可能に
広告セット画面にON/OFFのトグルが実装され、配信開始/停止が手動で設定可能になりました。しかし、こちらの機能は一部制限があるようで、広告セットの設定によっては操作不可の場合があるようです。そのため、対象となる広告セットのトグルがアクティブになっていることを確認してから操作する必要があります。
今回のアップデートでは、キャンペーン構造の変更に伴い、キャンペーンモジュールやクリエイティブモジュールのUIが仕様変更されています。広告運用者としては、Criteoの高度なAIアルゴリズムとあわせ、手動で設定可能な機能も活用しつつ、広告配信の効率化を図っていくことが重要です。