Googleは2021年1月7日(木)、スマート自動入札用にデータ除外という機能の追加を発表しました。本機能を利用することで、コンバージョンタグの設定不備やウェブサイトの停止などによる影響で、コンバージョン計測に不具合が生じた場合、その期間のコンバージョンがスマート自動入札に影響しなくなります。
Google 広告 スマート自動入札用のデータ除外の設定方法
データ除外を設定する際は、Google 広告の[ツールと設定] > 共有ライブラリ配下の[入札戦略] > [詳細設定] > [新しいデータの除外](※青い+マークのボタン)を選択し、下図のような設定画面を開きます。
内容に従い、以下を設定します。
- 名前
- 説明(任意)
- データ除外の対象期間(開始日時と終了日時を指定)
- データ除外したいキャンペーンタイプまたは特定のキャンペーン
- データ除外したいデバイス
設定ができたら[保存]を選択して完了です。
スマート自動入札用のデータ除外を利用する際の留意点、推奨事項
以下は、スマート自動入札用のデータ除外を利用する際の留意点または推奨事項です。
1. データ除外を設定しても、管理画面上のコンバージョン数は残ります。
2. データ除外は、検索キャンペーン、ディスプレイキャンペーン、ショッピングキャンペーンでのみ利用可能です。動画キャンペーン、ファインドキャンペーンなどでは利用できません。(2021年1月時点)
3. 設定したデータ除外は、削除できます。データ除外を削除した場合、対象のコンバージョンは、スマート自動入札に再度組み込まれます。
4. データ除外を利用すると対象コンバージョンが発生したクリックも除外されます。除外されたクリックに、対象コンバージョン以外のコンバージョンも発生していた場合、そのコンバージョンも除外対象になります。
5. ユーザーが広告をクリックしてからコンバージョンに至るまでに標準的な所要期間が発生している場合、コンバージョン計測の問題が発生した日から、その所要期間分を加味して除外設定します。
6. データ除外は、サービス停止や重大な問題に対応するための機能なので、頻繁に、または長期間使用すると、スマート自動入札の掲載結果に悪影響が及ぶ可能性があります。
※参考リンク:
コンバージョンタグの設置不備やウェブサイトのトラブルによるコンバージョンの計測異常に限らず、広告配信開始時に実施するコンバージョンテストなどもデータ除外を利用することでスマート自動入札の最適化に影響を及ぼさないようにできます。スマート自動入札を、うまく働かせるためにもこのような機能を使いこなしていきたいですね。