2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴って様々な情報が錯綜し、正しい情報への早期アクセスが求められました。そんな中、ヤフーは信頼性の高いメディアとしてYahoo!ニュースでのコロナ特集やYahoo!乗換案内での混雑状況の追加など、多くの貢献をしていましたね。
また、ヤフーは働き方でも「オンラインワークへ移行」したり「副業人材を100人募集」したりと、新しい働き方をリードしていた年でした。
そんな新しいワークスタイルになった2020年も多くのアップデートが発表されました。その中でも主要なアップデートをまとめましたので、確認漏れがないか、ぜひチェックしてみてください。
Yahoo!広告全体
Yahoo!広告で広告掲載基準の一部が変更
Yahoo! JAPAN広告掲載基準の一部が複数回変更されました。業種・サービスによっては以前より広告掲載基準が厳しくなっているように見受けられます。内容によっては掲載可否に影響する項目もあるため、ランディングページやクリエイティブを変更する必要もあります。公式資料で変更箇所を必ず確認しましょう。
参考リンク:
Yahoo! ディスプレイ広告
ディスプレイ広告(運用型)の提供開始
ディスプレイ広告(運用型)への移行が行われました。ディスプレイ広告(YDN)の提供は2021年の5月頃を目途に終了します。運用型には大きく4つの新機能があります。
プロモーションに合わせた6つの目的設定
オーディエンスカテゴリー(ターゲティング機能)
自動入札をすぐに設定可能に
視認範囲ベースでのフリークエンシーキャップ
まだ移行作業を完了していない運用者の方は下記「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)スタートガイド」を参考に早めに完了されることを推奨します。
また、Yahoo!プレミアム広告も2021年3月末頃に終了予定となっております。2021年4月以降の配信に関しては、2021年1月より販売開始のYahoo!広告 ディスプレイ広告(予約型)を利用する方式となります。こちらも漏れなく確認しておきましょう。
参考リンク:
パフォーマンスデータの改善
ディスプレイ広告のパフォーマンスデータ、およびレポートにおいて、コンバージョン実績値の計上タイミングが変更されました。クリックの翌日以降に発生したコンバージョンについても、コンバージョンの発生日当日中に値の確認ができるようになります。このアップデートによって分かったコンバージョンが計上されるタイミングは、広告を評価する際に抑えておきたいポイントです。
変更前
クリックと同日に発生したコンバージョンのみ、当日中にコンバージョン実績を確認可能
※クリックの翌日以降に発生したコンバージョンは、コンバージョンの発生日当日中には値の確認ができませんでした。
例: 2月9日にクリックされ2月10日に発生したコンバージョンは、2月11日にならないと確認ができません(コンバージョンはクリック発生日の2月9日に計上される)。
変更後
いずれの場合もコンバージョンが発生した当日中にコンバージョン実績を確認可能
※クリックの翌日以降に発生したコンバージョンについても、コンバージョンの発生日当日中に値の確認ができるようになります。
例:2月9日にクリックされ2月10日に発生したコンバージョンを、2月10日中に確認できます(コンバージョンはクリック発生日の2月9日に計上される)。
参考リンク:
また、パフォーマンスデータおよびパフォーマンスレポートに、インプレッション関連の新指標が追加されました。検索広告と同様の指標が追加され、ディスプレイ広告でも競合比較・予算・広告の品質の観点で運用PDCAを回しやすくなりました。
■追加指標
● インプレッションシェア:広告表示機会の総数に対して、実際に広告が表示された回数(インプレッション数)の割合。
● インプレッションシェア損失率(予算):広告表示機会の総数に対して、キャンペーンの1日の予算が不足していることにより広告が表示されなかった回数の割合。
● インプレッションシェア損失率(ランク):広告表示機会の総数に対して、オークションランクが低いことにより広告が表示されなかった回数の割合。
参考リンク:
データインポート機能追加
Yahoo!広告でもクライアントが保有している顧客データをインポートできるようになりました。インポートしたデータは、Yahoo! JAPANの登録データと照合し、カスタムリストとして広告配信に利用できます。これによりYahoo!広告でも正確な既存会員除外や既存会員向けの休眠施策等を実施できるようになりました。
参考リンク:
「コンバージョン経路レポート」「横断リーチレポート」の提供を開始
コンバージョン経路レポートでは、アカウント配下で発生したコンバージョンについて、コンバージョンに至るまでにユーザーが広告上で取った行動が確認できます。
横断リーチレポートでは、複数のキャンペーンやキャンペーン目的ごとに、リーチ、クリック、コンバージョンの各ユニークユーザー数や重複度合いを確認できます。
参考リンク:
サーチキーワード提案機能の追加
ディスプレイ広告(運用型)において提供している最適化提案画面に、「サーチキーワードの提案機能」が追加されました。すでに設定済みのサーチキーワードリストと関連性が高く、追加すると効果が見込まれる推奨サーチキーワードが最適化提案画面で確認できます。
参考リンク:
Yahoo! 検索広告
拡大テキスト広告に「タイトル3」と「説明文2」が追加
「拡大テキスト広告」に、任意項目として「タイトル3」と「説明文2」が入稿できるようになりました。2018年8月頃にGoogle 広告にて導入された「広告見出し3」と「説明文2」と同様の機能といえます。また、ヤフーはテキスト領域の拡大によって多彩な表現とクリック率の向上が期待できると発表しています。
参考リンク:
広告グループでの自動入札の目標値設定
キャンペーンの入札方法が「自動入札:コンバージョン単価の目標値」および「自動入札:広告費用対効果の目標値」の場合、キャンペーン配下の広告グループで個別の目標値を設定可能になりました。特定の広告グループのみ抑制したい場合などにキャンペーンの目標値を維持したまま特定広告グループの目標値のみ低く設定できます。
参考リンク:
自動運用ルール機能追加
広告運用を定期的に実行できる自動運用ルール機能が追加されました。自動運用ルールは、設定した運用ルールに基づいて、効果の高い検索クエリーをキーワードに追加したり、入札価格を変更したりする広告運用を定期的に自動実行する機能です。繰り返し作業を運用者がやらなくてよくなるとても便利な機能です。
参考リンク:
「推定クリック値」指標の追加
検索広告において広告の品質を10段階で評価する指標「品質インデックス」に加えて、品質インデックスを構成する要素のうちの「推定クリック値」を追加し、評価を確認できるようになりました。
「推定クリック値」は、平均より上・平均的な値・平均より下、で表示されます。また、広告管理ツールでは「推定クリック値」が確認できますが、パフォーマンスレポートでは「推定クリック値」に加えて「推定クリック値(履歴)」「品質インデックス(履歴)」を確認することができます。
※「履歴」と付く項目は、指定したレポート期間中の最後の評価を表示
参考リンク:
動的検索連動型広告「ドメイン全体」指定の正式提供
「ドメイン全体」「ドメイン全体とページフィードを併用」が正式に提供されました。「ドメイン全体」では、キャンペーンにウェブサイトのドメイン(サイトトップのURL)を指定することで、ドメイン配下の全ウェブページを動的検索連動型広告の対象に設定でき、ページフィード(URLリスト)を作成する必要がないため広告運用の手間を省くことができます。「ドメイン全体とページフィードを併用」では、ドメイン全体とページフィードを併用することで、運用の手間を省くことができます。
参考リンク:
見逃していたアップデートがありましたら、ぜひチェックしてみてください。
読者の皆さま、2020年も本当にお疲れ様でした。