2020年11月18日、Yahoo!株式会社は、検索広告において広告の品質を10段階で評価する指標「品質インデックス」に加えて、品質インデックスを構成する要素のうちの「推定クリック値」を追加し、評価を確認できるようになることを発表しました。広告管理ツールの一覧画面への指標追加は2020年11月25日(水)、パフォーマンスレポートへの指標追加は2020年12月初旬に行われるとのことです。
「推定クリック値」は、平均より上・平均的な値・平均より下、で表示されます。また、広告管理ツールでは「推定クリック値」が確認できますが、パフォーマンスレポートでは「推定クリック値」に加えて「推定クリック値(履歴)」「品質インデックス(履歴)」を確認することができます。(※「履歴」と付く項目は、指定したレポート期間中の最後の評価を表示)
Yahoo!広告 検索広告の「広告の品質」と「品質インデックス」
Google 広告は、2017年5月頃から、品質スコア及びその構成要素であるランディング ページの利便性、広告の関連性、推定クリック率の履歴を確認できるようになりました。
※参考リンク:Google 広告ヘルプ
Yahoo!広告 検索広告における「広告の品質」は、推定クリック率、表示URLの過去のクリック率、広告文と検索クエリーの関連性などから構成され、オークションランクの決定要素の一つです。「広告の品質」は広告の掲載順位だけでなく、広告オークションそのものへの参加資格やクリック単価、広告表示オプションの表示方法に影響を与えます。
※参考リンク:Yahoo!広告ヘルプ「広告の品質について」
その「広告の品質」を、キーワードごとに10段階で評価した指標が「品質インデックス」であり、広告の関連性および入稿されたキーワードが広告のクリックに結びつくかの予測によって参考値として算出されます。今回は、品質インデックスを構成する要素のうちの「推定クリック値」を平均より上・平均的な値・平均より下の3段階で確認できるようになります。
※参考リンク:Yahoo!広告ヘルプ「品質インデックス」
オークションで計算される「広告の品質」に対して、アカウントで見る10段階の「品質インデックス」は、広告のパフォーマンスについての情報を提供するものであり、数値を追いかけるものではありません。その広告がユーザーにとって魅力的であり、有益な情報であれば品質もおのずと付いてきます。今回追加される「推定クリック値」も、それを教えてくれるシグナルの一つとして確認できると良いですね。