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Looker StudioのGoogleマップが階級区分地図形式に対応したことを発表
Googleは2020年8月27日(木)、Looker Studio(旧Google データポータル)のGoogleマップが階級区分地図形式に対応したことを発表しました。本機能により、地域データを利用したダッシュボードの柔軟性がさらに向上します。
Looker StudioのGoogleマップ 階級区分地図形式は他の地図グラフと何が違うのか
Looker Studioで地域データを可視化する場合、マップチャート(Googleマップ機能が追加される以前からある地図グラフ)、バブルマップ、階級区分地図の3つの形式があります。それぞれどのような違いがあるのか、サンプルを作成しました。
階級区分地図とバブルマップの違い
下図は、同じ市区町村データを階級区分地図とバブルマップのそれぞれの形式で可視化したレポートです。
バブルマップと階級区分地図の違いは以下が挙げられます。
- バブルマップと比較して階級区分地図の方が、地理範囲が把握しやすい。
- バブルマップは、バブルの大きさと色を用いて2つの指標の大小を表現できるが、階級区分地図は、1つの指標を色のみで表すことが可能。
階級区分地図とマップチャートの違い
下図は、同じ市区町村データを階級区分地図とマップチャートのそれぞれの形式で可視化したレポートです。
マップチャートと階級区分地図の違いは以下が挙げられます。
- マップチャートは、バブルの大きさと色を用いて2つの指標の大小を表現できるが、階級区分地図は、1つの指標を色のみで表すことが可能。
- マップチャートでは、日本全体よりも縮尺を大きくすることができないが、階級区分地図は最適な縮尺が自動選択される。
階級区分地図形式を利用する際の注意点
階級区分地図形式を利用する際は、以下の仕様があることに注意が必要です。
- 緯度、経度、住所のデータ形式には、対応していない。(※バブルマップは対応)
- 郵便番号は、アメリカの郵便番号のみ対応。(※バブルマップは、アメリカ以外の国の郵便番号にも対応)
- 階級区分地図の上限データ数は、2,000。(※バブルマップの場合、緯度・経度の上限データ数は、10,000。それ以外の地域データの上限データ数は、2,000。)
本記事で紹介したサンプル以外に、住所を基にした空港別乗降者数レポートなども紹介しております。詳細は以下記事をご覧ください。
※参考リンク
階級区分地図の登場により、範囲を意識した地域データ分析が容易となります。まずは、Googleアナリティクスなどをデータソースとして本機能を活用することで、今まで気付きにくかった分析結果が新しく見つかるかもしれません。