2020年7月15日(米国時間)、Googleは複数のアップデートを発表しました。本記事ではその中から、画像表示オプション(ベータ版)とレスポンシブディスプレイ広告の新デザインについて取り上げます。
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検索広告に画像表示オプションが追加
画像表示オプションは検索広告の表示オプションとして画像を追加できる機能です。
モバイルの自然検索結果には以前から画像が表示されることもあり、画像表示オプションの表示イメージもほぼ同じかたちです。
左が自然検索結果(SERPs)、右が画像表示オプションのサンプル
画像表示オプションの作成画面では「正方形の画像と横向きの画像をそれぞれ1個以上追加してください」と注意書きがあり、ヘルプページ「画質の要件」へのリンクもあることから以下が主な画像要件と考えられます。
- 正方形(1:1)と横長(1.91:1)の画像 ※共通の1枚を切り抜きで利用可能
- 静止画
- 背景を加工していない
- ロゴや文字を重ねていない
なお、画像表示オプションは2020年3月時点で既にごく一部のアカウントで存在が確認されていました。この時点ではクローズドベータとして提供され、今回の発表を機にオープンベータへ移行したようです。
【編集部のつぶやき】Google広告の一部アカウントで画像表示オプションのベータ版機能の反映が確認できました!まだインプレッションは発生していませんが…。 pic.twitter.com/lBZYO4AAOx
— Unyoo.jp|広告運用の情報サイト (@unyoojp) March 3, 2020
Googleが検索広告に画像を表示させる試みはこれが初めてではなく、過去に様々な形で取り組み、模索が続いています。
2019年にはとうとうオプションの範疇を超えて「ギャラリー広告」という新しい広告タイプが発表されましたが、これもまた2020年8月でのサンセットが予告されているようです。(※)
画像は強い訴求力を持ち、クリック率の向上が期待されます。しかし情報量の多さは時としてノイズになりえますし、管理/検証工数も増えていくことが見込まれるでしょう。果たして新しい画像表示オプションはどのように受け入れられるのか、注目していきたいと思います。
※出典
レスポンシブディスプレイ広告の新デザイン、動画広告の自動生成
次に、レスポンシブディスプレイ広告の新デザインや動画の自動生成機能が発表されました。
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1.レスポンシブディスプレイ広告の新デザイン
新しいデザインでは、スマートトリミングやテキストオーバーレイなど、画像の自動調整機能が使用されます。画像の焦点を強調するよう調整されるとはいえ、自動的にトリミングが行われますので、今まで以上に「重要な要素は画像の中心に」を心掛けたいですね。
Image Source: About advanced format options for responsive display ads – Google Ads Help
2.動画広告の自動生成
これは独自の動画広告を作成する時間やリソースが不足している場合、Googleが画像、ロゴ、テキストアセットの組み合わせを使用して動画を自動生成する機能です。
少なくとも1つのロゴと3つの横長画像か4つの正方形画像を登録すると動画が自動生成され、広告に使用するか選択することができます。
独自の動画コンテンツを既に追加している場合、自動生成された動画は使用されません。
2020年4月にはYouTube広告用の動画制作ツールである「YouTube Video Builder」が発表されましたが、同様にGoogle 広告の管理画面上でも簡易に自動生成機能を利用できるようになったようです。
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3.動的ディスプレイ広告の新デザイン
レスポンシブディスプレイ広告の新しいデザインと同様に、動的ディスプレイ広告もデザインを刷新し、新しくシングル画像のレイアウトも導入されます。いずれもより洗練されたデザインで、高級感すらありますね。
変更点:
- ロゴの横に会社名を表示
- プロモーション用テキスト(“Free two-day shipping”など)の強調表示
- 新しくシングル画像のレイアウト追加