2020年6月2日、現在ベータ版で提供されているGoogle 広告の「説明」機能でコンバージョン数の変化要因を確認できるようになりました。
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Google 広告の「説明」機能とは
過去90日間に選択した特定の期間と連続する同じ長さの期間内において、キャンペーンや広告グループのパフォーマンスに大きな変化があった場合、もっとも可能性の高い変化要因をGoogle 広告が説明してくれる機能です。
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- 入札単価の変更: 入札単価への変更が、広告の掲載先や表示頻度にどのように影響した可能性があるかを把握できます。
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- 入札単価調整比の変更: デバイス、地域、年齢や性別、オーディエンスのそれぞれの入札単価調整比への変更が、掲載結果にどのように影響した可能性があるかを把握できます。
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- 予算の変更: 予算への変更が、広告のクリック数や表示回数にどのように影響した可能性があるかを把握できます。
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- 予算配分: 複数のエンティティ(広告グループなど)への予算配分の方法が、他のエンティティの掲載結果にどのように影響した可能性があるかを把握できます。
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- 予算消化率: 平均クリック単価の変化が、予算の消化を通常よりも早めた(または遅くした)原因となった可能性を把握できます。
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- 有効性: 広告が入札の対象となった頻度について、さまざまな要素(例: 予算不足、広告グループやキャンペーンの一時停止、1 つの広告グループ内のすべての広告が不承認となった)がどのように影響した可能性があるかを把握できます。
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- 変更履歴: アカウントへの変更が、アカウントの掲載結果にどのように影響した可能性があるかを把握できます。
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- ターゲティングの変更: 地域ターゲティング、キーワード ターゲティング、キーワード ステータス、オーディエンスの追加や削除が、アカウントの掲載結果にどのように影響した可能性があるかを把握できます。
- オークションの競合率と検索インタレスト: 検索パートナーでの検索ボリュームの変化と、検索パートナーのオプトインやオプトアウトが掲載結果にどのように影響した可能性があるかを把握できます。
コンバージョン数の変化要因が確認可能に
前述した「説明」機能の変化要因は、これまで「費用」、「表示回数」、「クリック数」の3つの指標でのみ確認可能でしたが、今回のアップデートにより新たに「コンバージョン」についても確認できるようになりました。
なお、「コンバージョン」等の指標の変化要因を確認する場合、以下の条件を満たしている時にのみ「説明」機能が表示されるということに注意する必要があります。
- 拡張CPCか個別クリック単価制の検索キャンペーン
- 過去90日間で連続する同じ長さの2つの期間を比較した場合
- 大きな変化があった場合
拡張CPCや個別クリック単価制で運用するようなケースでは、キーワードの入札単価調整、 デバイス、地域、年齢や性別、オーディエンスの入札単価調整比の変更を手動で行うことがあります。パフォーマンスの変化を調べる際に変化要因の変数が多すぎて原因の特定に時間がかかる事も多いと思いますが、「説明」機能はその問題を解決する有効な手段の一つになり得ます。新たに「コンバージョン」も確認できるようになり、より使いやすくなるのではないでしょうか。みなさんもぜひ活用してみてください。