2020年5月25日、Criteo がニールセンのデジタル広告視聴率と、広告主がブランドリフト効果をより正確に測定し最適化できるようにするデジタルブランドエフェクトを Criteo ソリューションに導入する計画を発表しました。
リンク:
https://www.criteo.com/jp/news/press-releases/2020/05/criteo、ニールセンのデジタル広告効果測定ソリューションの導入を発表/
Criteoがニールセンの組み合わせでリーチした消費者を属性別に測定可能に
Criteo は月間19億人を超えるアクティブな買い物客、8,000億ドル以上のEコマース売上高、15億件のクロスデバイスID、45億点の商品に関する巨大なデータが含まれたショッパーグラフという機能を提供していました。
Image: Criteo Shopper Graph
ショッパーグラフ単体でも世界中のオンライン買い物客の75%をカバーするデータを保有していた Criteo ですが、今回のアップデートにより彼らのAIエンジンとニールセンのオーディエンス属性別測定を組み合わせることによって、広告主は年齢や性別などの特定のパラメータに基づいて消費者を検証できるようになります。
ニールセンのデジタル広告視聴率は、ニールセンのテレビ視聴率と同様の方法で、デスクトップ、モバイル、コネクテッドデバイスをまたいで広告オーディエンスの重複を除いた包括的な分析結果を翌日に提供します。
Image: NIELSEN DIGITAL AD RATINGS
強力な動的リマーケティング広告によってロウワーファネルに位置する顧客へリーチすることを得意としてきた Criteo ですが、近年では検討段階のユーザーを対象とした広告プロダクト、「Web Consideration」の正式ローンチや、左記「Web Consideration」に「Criteo Customer Acquisition」、「Criteo モバイルアプリソリューション」を加えた検討層向けソリューションとモバイルアプリソリューションをYahoo! JAPANに配信開始するなど、フルファネルでのサービス提供に注力しています。
参考:
アッパー・ミドルファネル向けソリューションの拡充に付随してデジタル広告視聴率の測定が可能になることで、ブランド広告主にとっての透明性、柔軟性、パフォーマンスのさらなる向上に寄与するのではないでしょうか。
パフォーマンスキャンペーンのブランドリフト効果をレポート
デジタル広告視聴率だけでなく、デジタルブランドエフェクトをソリューションに導入することで、Criteo としてはダイレクトレスポンスのパフォーマンス重視のキャンペーンにおいてもブランド認知度の向上というさらなるメリットを可視化し、広告主に提供することが目的のようです。
2019年11月に Criteo の最高経営責任者(CEO)に就任したメーガン・クラーケン氏ですが、Criteo に入社する前はニールセンに在籍しており、今回の発表では以下の通りコメントしています。
このたびの連携は、フルファネルへの進化に向けた当社の新たな一歩となります。また、ニールセンのデジタル広告視聴率とデジタルブランドエフェクトのインサイトから得られる独立した測定を組み込むことで、当社のショッパーグラフに含まれる9,000億ドルの検討および購入インサイトにさらなる価値が付加されます。
広告代理店だけでなく、広告プラットフォームもより優れた透明性と成果の測定が求められる昨今において、Criteo はニールセンという頼もしい測定パートナーを得たと言えるでしょう。
フルファネルソリューションプロバイダーとして機能強化を続ける Criteo、今後も要注目です!