Googleは、2020年3月26日、複数のGoogle 広告アカウントを簡単に管理するためのツールであるクライアントセンター(MCC)アカウントの「レポートエディタ」をアップデートしました。
Google 広告のレポートエディタとは
レポートエディタは、掲載結果データを一旦CSVなどのファイルでダウンロードしてからエクセルで加工する必要がなく、「Google 広告の管理画面上で、複数のディメンションを含む表やグラフを使用して掲載結果データを分析できる」ツールです。また、ドラッグ&ドロップで直感的に多次元の表やグラフが作成でき、複数項目を組み合わせたマルチセグメント分析によって表やグラフでより詳しいデータを確認できる点が特に優れています。
参考:
同時抽出ができるアカウント数が10→200アカウントに
Googleは、2019年に、最大10アカウントの掲載結果を同時抽出できるようにアップデートしましたが、10アカウント以上保有している運用者は幾度かに分けて抽出する必要があり、レポート抽出に多くの時間を割いていました。しかし、今回のアップデートで、最大200アカウントの掲載結果を突き合わせて抽出することが可能になり、運用者は、Google 広告の管理画面を離れることなく膨大な数のアカウントデータを横断した分析を行うことができます。
参考:
一般的な分析は、Google以外の他プラットフォームの掲載結果データも横断して行いますが、全媒体のレポート突合には多くの時間を要します。ただ、レポートエディタは、自社のGoogleアカウント群から業界別の傾向を掴むことや、自社アカウントの特徴を発見して全社施策につなげること(全アカウントクリック率が低下しているため、クリック率を上げる施策を打つ等)をクイックに行うことに役立ちそうです。
現在、新型コロナウイルスパンデミックにより、難しい意思決定をしなければならない方も多くいるかと思います。適切な意思決定には、データを読み解き、データから示唆を得る姿勢が重要です。今回のアップデートも現在のビジネス状況を打破する一助にしていきましょう。