Google 広告のアトリビューションレポート画面刷新
2020年3月5日、GoogleはGoogle 広告の「検索アトリビューション」を「アトリビューション」と変更し、アトリビューションレポート画面を刷新したことを発表しました。(「以前のレポートに戻す」をクリックすることで旧画面で表示することも可能です)
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アトリビューションレポートでは、検索ネットワークにおけるコンバージョン経路やアシストコンバージョン、アトリビューションモデル比較をキャンペーン、広告グループ、キーワード、デバイスレベルで確認できます。
今回のアップデートにより、レポート画面はよりシンプルになり、かつ確認できる指標が一部変更となりました。以下画像は「モデル比較(Model comparison)」の画面ですが、左側のメニューは「概要(Overview)」含め5つに統廃合され、レポートの表示デザインも現在のGoogle 広告管理画面に沿ったものとなったように見受けられます。
メニューの統廃合と新概要画面
これまでのメニュー(以下旧メニュー)は統廃合され、シンプルなメニュー構成となりました。主な変更点は以下の通りです。
・「期間」と「経路の数」が「経路の指標」に統合
・「クロスデバイス アクティビティ」配下のメニューが廃止
・「上位のコンバージョン」が廃止
・「クリック解析」配下のメニューが廃止
メニュー上廃止となったクロスデバイス アクティビティ関連の指標は、以下画像の通り、新たに追加された「ディメンション」で「デバイス」を選択することで、レポート画面の各メニューで確認することが可能です。
以下は「概要」画面で、経路の分析(Path analysis)、デバイスの分析(Device analysis)、モデル比較(Model comparison)、上位のアシストキャンペーン(Top assisting campaigns)の概要が一目で分かるようになっています。グラフの形式も比較が容易な横棒グラフが活用されています。
各概要カードの左下にある青字部分をクリックすると各メニュー画面に遷移するので、概要から詳細を確認する導線もスムーズに設計されています。
「検索アトリビューション」からより対象を拡大した「アトリビューション」へ
2019年5月に開催されたGoogle Marketing Live 2019では、今後YouTube動画広告をアトリビューションレポート内の「アシストコンバージョン」ならびに「コンバージョン経路」レポートの対象としていくことが発表されました。
参考:
2020年3月現在、YouTube動画広告はアトリビューションレポートの対象とはなっていないものの、今回のアップデートで「検索アトリビューション」から「検索」が取り除かれたことは、検索以外のネットワーク、すなわちYouTubeも対象としていく下準備であることが窺えます。
実際、以下画像赤枠部分の通り、ディメンションの説明に「ネットワーク」という記載もあり、現在対象となるのは検索ネットワークのみですが、近い将来アトリビューションレポートの対象となるネットワークが追加されることを予感させます。
検索ネットワークのみを対象とするため、Google 広告のアトリビューションレポートを活用する機会はあまり多くはないかと思いますが、YouTube動画広告の視聴も対象として追加されれば、本レポートの活用シーンは増えるでしょう。今後の対象ネットワーク追加のアップデートにも期待したいですね!