2020年2月20日、ヤフー株式会社は、Yahoo!広告 検索広告の「拡大テキスト広告」に、任意項目として「タイトル3」と「説明文2」が入稿できるようになることを発表しました。また各説明文の文字数が、これまでの「全角40文字/半角80文字」から「全角45文字/半角90文字」に変更されます。本アップデートの適用は、2020年春を予定しているとのことです。
広告テキスト領域が拡大
本アップデートは、2018年8月頃にGoogle 広告にて導入された「広告見出し3」と「説明文2」と同様の機能といえます。また、ヤフー株式会社はテキスト領域の拡大によって多彩な表現とクリック率の向上が期待できると発表しています。
※参考:Googleのテキスト広告がより長く
一方で、任意項目である「タイトル3」と「説明文2」は、必ず表示されるわけではありません。また、画面の幅に応じて省略表示(「…」に置き換え)される場合があります。Google 広告の拡張テキスト広告やレスポンシブ検索広告でも「広告見出し3」が表示されないことは多く、引き続き重要な情報は「タイトル1」「タイトル2」と「説明文1」に含める必要があります。
「タイトル3」と「説明文2」の導入で広告運用者が考えること
ヤフー株式会社は、今回のアップデートによって「テキスト領域が拡大し、多彩な広告表現が可能となる結果、クリック率の向上が期待できます」と発表しています。
Zホールディングス株式会社の2019年度 第3四半期決算資料には、近年は検索広告にて広告表示オプション系の機能拡充を進めて広告のクリック率が上昇した結果、検索広告の売上収益が拡大したとの記載もあります。今回のアップデートを含めてヤフー株式会社は、様々な側面から検索広告における多彩な広告表現とクリック率の向上を目指しているといえるでしょう。
※Zホールディングス株式会社の決算資料はこちら
一方で広告運用者が考えるべきは、「タイトル3」と「説明文2」の導入が必ずしもクリック率を向上させるという点ではなく、ユーザーからの広告の見え方が変化するという点に焦点を置くことです。「タイトル3」と「説明文2」の導入により広告の見え方がどのように変化するか、広告文を改めて見直す機会として対応していきたいですね。