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Yahoo!ディスプレイアドネットワークの機能改善を発表
2019年6月6日(木)にヤフー株式会社は、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(以下、YDN)において、大きく7つの機能改善を発表しました。※2019年7月下旬~8月上旬に実施予定です。日程は変更になる場合があります。
各アップデートの概要については以下のリリースノートを参照いただき、本記事では一部アップデートの注意点やポイントを深堀りをしていきます。
「画像・動画のアスペクト比による入稿」に関する注意点
Google 広告やFacebook広告などのサイズ上限も確認
アップデートの一つに、画像・動画のサイズ上限の引き上げがありました。YDNと併用するケースが多い、Googleディスプレイネットワーク(以下、GDN)とFacebook広告のサイズ上限も含め、注意する必要があります。
(※1)レスポンシブ広告は、レスポンシブディスプレイ広告と同じ要件に含まれます。
(※2)YouTubeにアップロードされた30秒以下の動画である必要がありますが、容量の制限はありません。YDN動画は入稿する動画の長さに制限はありませんが、動画広告の再生時間が5秒~60秒のため、60秒以下に抑えることが推奨されます。
(※3)カルーセル広告以外は、画像アスペクト比などの推奨はありますが、容量の制限はありません。
(参考URL)
・GDNイメージ広告の要件はこちらから
・GDNレスポンシブディスプレイ広告の要件はこちらから
・Facebook広告の要件はこちらから
YDNのサイズ上限に合わせて画像を用意した場合、GDNレスポンシブディスプレイ広告とFacebook広告のカルーセル広告以外においては、併用が可能です。
YDNの画像をGDNイメージ広告でも使用する場合は、GDNのサイズ上限の方が小さいため注意が必要です。
画像圧縮に伴う、画質の低下に注意
今回、YDN画像の上限サイズは3MBまで引き上がりましたが、150KBを超える場合は入稿時に150KB以下に自動で圧縮されます。圧縮率が高いほど、画質も低下するため、実際の配信では想定よりも画質が落ちてしまう可能性があります。入稿時、配信前には広告の画質に問題がないか確認する必要があります。
「インフィード広告でPCへの配信」を深堀りする
③ターゲティングとインフィード広告の成果の違いを入念に検証する
今回のアップデートにより、これまでスマートフォン版Yahoo! JAPANのトップページやアプリ面などにしか配信できなかった広告掲載方式「インフィード広告」が、一部のPC面においても配信可能となります。ちなみに、広告掲載方式「ターゲティング」は、掲載フォーマット「レスポンシブ」の場合、既にモバイル面への配信は可能となっていました。
本アップデートの背景については発表内で触れられていませんが、配信面の拡大や1キャンペーン当たりのデータ量を増やしてコンバージョン最適化の精度を上げようとしているのではないかと思われます。
インフィード広告のPC面への配信は任意で設定する必要があるので、配信時は入念に効果検証を行いたいですね。
「一部の機能名・指標名を変更」に関する注意点
表示項目の追加・変更に伴い、レポートの項目を再検討
クライアントサイド計測への変更に伴い追加される「表示回数」や「クリック率」は、2019年6月30日以前の数値は取得できない仕様です。
そのため先月比や前年比の分析をする場合、本アップデートが実装されてからある程度の期間は「インプレッション数(旧)」を用いる必要があります。また、新しい「インプレッション数」も見ていくことになると、一定の期間は「インプレッション数(旧)」と併用する可能性も考えられます。
各指標の定義を改めて確認しつつ、レポートでどの項目を、いつからいつまで、どのように見るのか考えていく必要がありそうです。