Create with Googleとは
2019年6月19日、Googleはクリエイティブリソースに特化したプラットフォーム「Create with Google」を発表しました。
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2019年6月現在、Create with Googleは、英語・スペイン語・韓国語・日本語で利用可能となっており、その他の言語へも順次拡大予定とのことです。プロダクト毎のクリエイティブ概要やTips、クリエイティブの最新事例や制作をサポートするツールにアクセスすることが可能で、「Googleトレンド」、「Think with Google」、「YouTube Studio」といったGoogleツール群のひとつという位置づけのようです。
参考:
以下では、Create with Googleの3つのメニューについて詳細を見ていきます。
1. プラットフォーム
2. インスピレーション
3. ツール
プラットフォーム
プラットフォームは、YouTube、ディスプレイ広告、ARCore(AR環境を構築するためのGoogleのプラットフォーム)、検索の4つで構成されており、プラットフォーム毎の概要ならびにクリエイティブに関するTipsがまとめられています。
YouTubeに関しては、広告プロダクト毎のTipsはもちろん、ターゲティングの基本的な考え方(クリエイティブ ターゲティング)や効果測定に関する簡易的なガイド(YouTubeでの効果測定)も用意され、他プラットフォームと比較して内容が充実しています。
インスピレーション
インスピレーションでは、各プラットフォームにおけるクリエイティブ事例が公開されています。クリエイティブのフォーマットや業種(Vertical)等でフィルタ検索可能で、YouTubeとARCoreの事例が充実している印象を受けました。
ツール
ツールでは、今回新たにローンチされた「Audience Connect」や「YouTube Mockup Tool」といったクリエイティブ制作をサポートするツールにアクセスすることができます。
Audience Connectは、動画クリエイティブのプレゼンテーションにおいて役立つツールとなっており、2019年7月より一般公開予定とのことです。Googleスライドにアドオンすることで利用可能となり、クライアントをプレゼンテーションに招待することで、動画クリエイティブへのフィードバックをリアルタイムに受けることができます。
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動画クリエイティブの中でエンゲージメントの高いシーンやスキップされる箇所をリアルタイムに可視化することも可能になっているため、適格かつスピーディにクリエイティブ制作を進めることができるのではないでしょうか。(以下動画で利用イメージがつかめるかと思います)
YouTube Mockup Toolは、YouTubeの全画面モード、モバイル版、デスクトップ版で動画がどのように表示されるか確認できるツールです。動画をアップロードするだけでモックアップをチームメンバーに共有することができ、加えて動画の長さに応じて広告フォーマットが自動的に選択されるため、YouTube動画広告配信前のクリエイティブ確認に役立つツールとなっています。
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クリエイティブ制作プロセスを包括的に支援
Google Marketing Live 2019で発表されたBumper Machine、2018年に登場したレスポンシブ検索広告やレスポンシブディスプレイ広告など、設定されたクリエイティブアセットを基に広告のクリエイティブを自動最適化する広告プロダクトの提供にGoogleは力を入れています。
参考:
一方で、クリエイティブアセット自体は広告主やエージェンシーが制作する必要があり、プラットフォームごとにフォーマットやTipsも異なります。今回発表されたCreate with Googleは、Googleがクリエイティブ制作プロセスにより深く入り込むことで広告のパフォーマンスを向上させ、結果的にGoogleへの広告費投資を加速させる狙いも見て取れます。
特にYouTubeは広告売上成長の大きな牽引役で、Googleが注力しているプラットフォームのひとつです。今回新たに発表されたAudience ConnectとYouTube Mockup Toolは、YouTube動画広告の制作プロセス自体を最適化し、投資のハードルを下げるものになるでしょう。
クリエイティブ制作プロセスの包括的支援にまで進出するGoogleの今後の動向はもちろん、Create with GoogleでGoogleプラットフォームにおけるクリエイティブの最新事例やTipsにしっかりとキャッチアップしていきたいですね!