Insta Shopping Weekend イベントレポート

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フェイスブック ジャパンが主催する「Insta Shopping Weekend」が開催

2019年6月7日、フェイスブック ジャパンが主催する「Insta Shopping Weekend」が開催され、Instagram のショッピング機能の最新動向が発表されました。

SNS としても急成長を続ける中、コマースプラットフォームへと変貌を遂げつつある Instagram のトレンドをご紹介したいと思います。

 

国内MAUが3,300万人を突破

イベントの冒頭で国内の月間アクティブユーザー数(Monthly Active Users:以下「MAU」)の最新版が発表され、2018年11月の発表から+500万人の 3,300万人 としました。国内では LINE の8,000万人、Twitter の4,500万人に次いで3番目に大きなソーシャルメディアとなっています。

※参考リンク
LINE: 2019年12月期第一四半期決算資料(PDF)
Twitter: Twitter Japan の公式ツイート

2019年11月の発表時点で、国内に関しては既に Facebook のMAU2,700万人を上回っていましたが、衰えることなく驚異的な成長を続けています。

続いてはモバイル(スマートフォン)とEコマースの関係性を示す経済産業省のデータが紹介され、「国内Eコマース市場のスマートフォン比率が35%」、「物販分野のうち衣類、服飾雑貨のスマートフォン比率が50%」と、スマートフォン起点の物販がEコマースの成長を支えていることを示しています。

次は Instagram の独自データで、各購買ファネルにおいて Instagram の影響がどれほどあるかを示すデータです。これまで Instagram は新しい製品とユーザーを結びつける「発見のメディア」として使われることが多かったものの、ショッピング機能によってそれが覆されています。

それぞれのファネルにおいてどの程度 Instagram が使われているかが数値化されていますが、

  • 新しい商品やサービスを発見するために Instagram を活用するユーザーが83%
  • 探していた商品やサービスを Instagram で検索するユーザーが81%
  • 商品やサービスを購入する判断を Instagram で行うユーザーが80%

と、ユーザーは自身がモノを買う判断を行う上で Instagram を参考にしていることがわかります。

日本のInstagramユーザーとショッピング投稿

ご存知ない方のためにショッピング機能を簡単に説明すると、「投稿の写真に表示された商品にタグを付け、投稿内のタグからウェブサイトの商品詳細ページにそのまま遷移させる」フォーマットです。

このショッピング機能が普及したことで、Instagram は従来の SNS からコマースプラットフォームへと形を変えていきます。現在は実に1.3億人のユーザー(グローバル)がショッピング投稿をタップしてタグを表示し、商品情報を収集しています。

特に日本はショッピング機能の利用が最もアクティブな国のひとつだそうで、多くのユーザーがショッピングタグをタップし、商品詳細ページを訪れていることが Instagram の内部データから発表されています。

また、ローンチ当初はフィードの静止画投稿でのみ利用できるショッピングでしたが、今はストーリーズにも対応し、動画内にショッピングタグを付けることもできるようになっています。

また、ショッピング投稿がどんなに優れた購入体験を提供できるとしても、実際にユーザーに届けることができなければ機能しません。そこで、検索画面から移動できる「ショッピングチャンネル」のほか、そのアカウントが提供する商品を一覧で確認できるようにプロフィール画面からショッピング投稿を一覧で表示するタブも実装されています。

ショッピング機能に関連するアップデート情報

今回のイベントではショッピング機能関連のアップデートが2つ発表されましたのでご紹介します(ただし、どちらも日本国内での提供時期は未公表)。

Instagram アプリ内で決済まで完了する「チェックアウト」

2019年3月にベータテストを開始し、現在はアメリカ国内のユーザー、ブランドの一部のみに対応する「チェックアウト」機能がグローバルへ展開予定とのことです。

ベータテスト開始時のニュースがこちら:

ショッピング機能のタグをタップすると商品詳細ページへと直接移動できるものの、アプリ内ブラウザを立ち上げてウェブページを展開する以上読み込み時間が多少必要ですが、チェックアウト機能はそのストレスを完全に無くします。

Instagram 内で決済まで完了させることができますので、当機能が普及すれば Instagram は一つの大きなショッピングモールのポジションを得ることになり、ネットワークのクローズド化がますます進行しそうです。

Unyoo.jp ではデジタル広告領域の Duopoly(複占)について何度か触れてきましたが※、Facebook が自社の庭を囲う壁はさらに高くなる予感がしています(デバイス、メディア、購買行動など何から何まで多様化してる現代において、ユーザー数の急激な成長とその機能性で大いな盛り上がりを見せているとはいえ、販路が Facebook/Instagram だけで十分だとは思えませんが)。

2016年後半から始まっていたDuopolyを取り扱った記事がこちら:

ブランドだけでなく、クリエイターもショッピングタグを利用可能に

これまでショッピング機能を活用できるアカウントはブランド企業、いわゆるオフィシャルアカウントだけが対象となっていましたが、現在は外部のクリエイターも商品を紹介する際にショピングタグを利用できるよう試験運用中です(チェックアウト同様に今後のローンチスケジュールは未定)。

当イベントは2019年6月8-9日に開催された「Insta Shopping Weekend」の開催に先駆けたプレス向けイベントということで、イベント単体の内容としては比較的ライトなものでしたが、今後も広告主・マーケター向けイベントの開催が続々と予定されていますので、変化の激しい Instagram の動向を Unyoo.jp では引き続きご紹介できたらと思います!

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