Facebook、ユーザー数の成長は鈍化も、売上はアナリスト予想を上振れ:2019年Q1の決算報告から

Facebook、ユーザー数の成長は鈍化も、売上はアナリスト予想を上振れ:2019年Q1の決算報告から

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アナリスト予測を上振れ、好調な売上高

2019年第一四半期(1−3月:以下「Q1」)の決算報告によれば、今期の売上高は150.8億ドル、1株あたりの利益は0.85ドルでした。

アナリスト予想が150億ドル/1.63ドルでしたので、連邦取引委員会(Federal Trade Commission:以下「FTC」)への罰金が影響し1株あたりの利益が予測を下回ったものの、罰金がなければ1.89ドルだった計算になりますので、2019年の出だしとしては順調な四半期だったと言えます。

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Q1の売上高としては過去最高を更新し、地域別でも各地域で最高額の売上を記録しています。

地域合計の前年同期比では26%増加させ、地域別では北米が +29%、ヨーロッパが +20%、アジア太平洋が +28%、その他地域も +23% と満遍なく伸長しています。

Image: Facebook Q1 2019 Results

DAU、MAUともに順調に増加

まず月間アクティブユーザー数(Monthly Active Users:以下「MAU」)ですが、前期比 +2.4% の23.85億人と増加しました(前年比は +8%)。2018年はプライバシー騒動などで創業以来初のマイナス成長を見せた四半期もありましたが、2019Q1ではすべての地域でユーザーを獲得しています。

特にアジア太平洋地域は +3.5% と最も増加している地域であり、今後の注力マーケットであることが予想できます。

Image: Facebook Q1 2019 Results

次に1日あたりのアクティブユーザー数(Daily Active Users:以下「DAU」)ですが、前期比 +2.6% の15.62億人とMAUの伸び率を上回りました(前年比はMAUと同じく +8%)。

北米地域が1.86億人と停滞していますが、次いで収益性の高いヨーロッパ地域では400万人増加させることに成功しています。

また、日次の利用率(DAU/MAU)は66%と高水準を維持しており、スキャンダルがユーザーの利用率に影響していないことを示しています。

Image: Facebook Q1 2019 Results

グローバルのARPUもやや増加、ヨーロッパが好調

収益化に関しては、ホリデーシーズンである前四半期からは例年通り減少したものの、ARPU(ユーザー1人当たりの売上:Average Revenue per User)が微増しており、特にヨーロッパが好調で前年同期比 +8.2% と大きく成長しました。

ヨーロッパ地域はDAUも増加しており、Facebook の短期的な将来を支えるマーケットになっています。

Image: Facebook Q1 2019 Results

Facebookファミリーの総DAUも増加へ

また、発表の中で Facebook ファミリー(Facebook、Messenger、Instagram、WhatsApp)のトータルのユーザー数にも言及しており、MAUに関しては約27億人と横ばいでしたが、DAUは前四半期の20億人から21億人に増加しています。

In addition, we estimate that more than 2.1 billion people now use Facebook, Instagram, WhatsApp, or Messenger (our “Family” of services) every day on average, and around 2.7 billion people use at least one of our Family of services each month.

(毎日平均21億人以上の人々が Facebook、Instagram、WhatsApp、Messenger(当社の「ファミリー」のサービス)を使用し、毎月約27億人が当社のファミリーのサービスを使用していると推定しています。)

また、大きなトレンドになっているストーリーズ関連のサービスは Instagram Stories、WhatsApp Status、Facebook と Messenger の Facebook Stories とありますが、1日に5億人のユーザーが利用しています。

Facebook では現在300万人の広告主がストーリーズの広告を購入していますので、新しい収入源として貢献する日も近いことでしょう。
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2018年初頭からスキャンダルに見舞われてきた Facebook ですが、ユーザー数が(鈍くなっているものの)増え、売上高も順調に伸びています。

利益率こそFTC(連邦取引委員会)の罰金をカバーするための30億ドルを確保したことで圧迫されましたが、株価も決算報告前の終値である182.78ドルから197.84ドルと8.3%上昇していましたので、2019年最初の決算報告としてはポジティブな内容だったのではないでしょうか。

日本のゴールデンウィーク中に開催された開発者イベント「F8」も盛況に終わったようです。広告製品に直接関連するアップデートは発表されなかったようなので、次の機会にご紹介したいと思います!

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