動画フォーマットを拡充するAmazon
2019年3月20日、Amazonは「Amazon ストア」に関する3つのアップデートを発表しました。
- 背景動画(Background videos)の追加
- Stores Insightsの新指標
- カスタムソースタグの改善
まず「背景動画」はフルワイド(ストアの横幅いっぱい)サイズで表示される2~20秒の無音動画です。
以前より設定できた「動画」タイルは音声ありで再生ボタンを押さないと再生が始まらなかったのに対し、「背景動画」は無音で自動再生・ループされることが特徴です。
なお米国では検索結果に表示される動画広告も2018年夏頃からテストを開始しており、Amazonが動画というフォーマットに注力していることが伺えます。
2019年3月末の記事時点でiOSがテスト中、Androidでは2019年後半の導入予定とのことですが、日本でも利用可能になるのが楽しみですね。
参考リンク:
Amazon Video in Search Ads (Beta):
Stores Insightsの新指標
Stores Insightsはストアページの訪問数やストアからの売上などのデータを確認できるダッシュボードです。
今回、「訪問あたりの売上」「訪問あたりの注文数」といった指標が新しく追加されたようです。
使用できる指標の一覧は下記リンクに記載があります。
カスタムソースタグの改善
ストアではカスタムソースタグを使用することでオーガニックのAmazonトラフィックのほか外部からのトラフィックもトラッキングすることができます。
今までこのトラフィックは上位30件までしか識別できず、31位以下のトラフィックは「others」にまとめられてしまいました。これが上位100件まで表示できるよう拡張されたとのことです。
ストアは固定URLを持つためAmazon内だけでなく自社サイトやソーシャルメディアなどから直接誘導もできる強力なサービスです。
スポンサーブランド広告のランディングページとして使用することが最もおすすめですが、Amazon外部から(たとえばFacebook広告など)ストアに誘導できるということはあまり知られていないので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
なお「ストア作成ガイド」や「ストア作成時の注意点と審査通過のポイント」という資料が公開されていますので、これからストアを制作する方は目を通しておくことをおすすめします。
ストア作成ガイド:
ストア作成時の注意点と審査通過のポイント(PDF):
細かなアップデートが相次ぐ
Amazon広告では、2018年から2019年初にかけて続いた管理画面の機能追加や自動入札機能の登場などの大きなアップデート以降、ここ3ヶ月ほどは指標の追加・管理画面UIの一部変更・広告掲載ポリシーの更新など一見地味とも思えるアップデートが続いています。
しかし2019年1月に追加された「ブランド新規顧客指標」はスポンサーブランド広告における新規顧客からの売上を確認できる指標で「Amazon広告は新規顧客の獲得にも有効」という証明ができるようになり、管理画面UIの一部変更により使い勝手の良さが向上したことなど、いずれも軽視できるものでもありません。
今後も広告主・運用者の満足度が上がり、ひいては出稿額も増加するような改善が期待されます。
ブランド新規顧客指標について:
広告掲載ポリシー: