ショッピング広告に関する2つのアップデート
Google 広告は2019年3月5日(火)に以下の2点を発表しました。
・ショッピング画像広告の提供範囲を拡大
・ショーケース広告の配信先にGoogle画像検索結果が追加
ショッピング画像広告は、2018年9月に一部の広告主に提供されていることが発表されていました。今後数ヶ月かけて製品カテゴリーや小売業者の提供範囲を広げる予定とのことです。
ショーケース広告は、一部の国では既に提供が開始されていますが、2019年3月時点ではまだ日本に提供されていない状況です。
ショッピング画像広告とは
ショッピング画像広告は、Google画像検索結果に販売可能な複数の商品を表示する広告です。
ショッピング画像広告に類似した機能として、Instagramのショッピング機能やFacebookのコレクション広告があります。
Googleはショッピング画像広告を提供する背景として、オンライン上の買い物客の50%は商品の画像が購入の動機になっていると述べています。そのため、買い物客の視覚に商品の魅力を訴えかける新しい方法としてショッピング画像広告が追加されました。
現在のショッピング画像広告では「home office ideas(ホームオフィスのアイデア)」「shower tile designs(シャワータイルデザイン)」「abstract art(抽象芸術)」など、ショッピング広告は配信されにくい抽象的な検索クエリでテストをしているようです。ショッピング画像広告とショッピング広告ではリーチできるユーザー層が異なることが考えられるため、目的に合わせて使い分ける必要があるのではないでしょうか。
2019年3月時点では、ショッピング画像広告の設定方法はGoogle 広告ヘルプなどには公開されていません。今後提供範囲が拡大するにつれて開示されると考えられます。
ショーケース広告の配信先にGoogle画像検索結果が追加
ショーケース広告は、関連する複数の商品をグループにまとめて同時に表示することで、ブランドやビジネスを効果的にアピールする広告です。リリース当初は、下図のように検索結果画面に表示されていました。
マーチャントセンターを通してショッピング体験を強化
関連するアップデートとして、2019年2月からGoogleマーチャントセンターを通して商品データを設定することで、Surfaces across Googleに商品を掲載できるようになりました。
今までは商品ページにマークアップを追加する方法のみでしたが、今後はGoogleマーチャントセンターを通して、Google画像検索などのさまざまなタッチポイントで自社商品に関する情報をユーザーに表示させることが可能になります。
最近のショッピング広告関連のアップデートは、リッチなコンテンツを提供してブランドストーリーや製品の魅力がより伝わるような意図で進められているように感じます。データフィードに登録している画像やテキストの中身を充実させて足元を固めつつ、今回発表にあったショッピング画像広告とショーケース広告が導入可能になるのを楽しみに待ちたいと思います。