Google 広告が平均掲載順位の提供を停止
Googleは2019年2月26日(火)に、平均掲載順位の提供を停止することを発表しました。予定では2019年9月に停止するとのことです。※日程は変更になる可能性があります。
平均掲載順位がなくなる背景
平均掲載順位はページ内で広告が表示された”場所”ではなく、”順番”が反映されていました。
例えば広告の平均掲載順位が「1.0」の場合は、他の全広告と比較して一番上に広告が掲載されたことを示しますが、広告がページの最上部に掲載されているとは限りませんでした。
広告の品質により自然検索結果の上部に広告が表示されず、ページの下部にのみ広告が表示されることがあります。そのような場合でも、平均掲載順位は「1.0」として表示される可能性があります。
広告が自然検索結果の右側に表示されていた時代は、自然検索結果の下部には広告が表示されていなかったため、平均掲載順位をおおよその表示位置として把握できました。
2016年2月より右側広告枠はなくなり、現在のような自然検索結果の上下に広告が表示されるように変更したため、平均掲載順位をおおよその表示位置として扱うことはより難しくなりました。
そのため、2018年11月に「最上部インプレッションシェア」などのインプレッションシェアに関する新しい指標が追加されました。
また2019年2月に、クリックシェアの追加も発表されています。
右側広告枠がなくなってから平均掲載順位の有用性は低下しており、最上部インプレッションシェアなどにより広告表示位置が確認できるようになったため、平均掲載順位の提供終了にいたりました。
平均掲載順位がなくなるとどうなるのか
平均掲載順位の提供終了後は、最上部インプレッションシェアなどの新指標とそれに関わる入札戦略を利用することになります。
特定の競合他社よりも上位に広告を表示させるために平均掲載順位を使用していた場合は、ポートフォリオ入札戦略「目標優位表示シェア」を利用することで代替できます。
自動化ルールで平均掲載順位を指定して入札調整をしている運用者もいるかもしれません。その場合は、スマート自動入札戦略「目標インプレッションシェア」が利用できます。
またGoogle 広告の自動入札機能ではなく、外部の自動入札ツールを利用している場合、どの項目を使用して最適化しているか再確認が必要です。平均掲載順位の提供停止後、最適化の一部に不具合が起きる可能性があります。
またレポートに平均掲載順位を含めているケースは多いと思います。平均掲載順位を削除しつつ、各種インプレッションシェアやクリックシェアの追加を検討する必要があります。
平均掲載順位の提供が停止するまでは約半年あるので、変更が必要な部分は余裕を持って対応していきたいですね。