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広告主のポリシー準拠を支援
2019年3月14日、Google 広告へのポリシーマネージャ導入を含む、広告主のポリシー準拠を支援する以下4つのアップデートが発表されました。
1. ポリシーマネージャの導入
2. 不承認もしくは承認済み(制限付き)の理由説明
3. 管理画面上での再審査リクエスト
4. リアルタイムでのポリシー違反検知
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それぞれのアップデートについて、以下で詳細をみていきたいと思います。
1. ポリシーマネージャの導入
2019年4月より、ポリシーマネージャが導入されます。以下画像の通り、「Policy issues」「Resubmit history」「Certificates」「Trademarks」の4つのメニューがあり(画像左側)、Policy issues画面ではポリシー違反となった項目毎に該当する広告ならびに広告表示オプションの数が一目でわかるようになっています。
「ツール」テーブルの「設定」配下からポリシーマネージャにアクセスできるようになるとのことです。
2. 不承認もしくは承認済み(制限付き)の理由説明
昨年(2018年)から、不承認もしくは承認済み(制限付き)の広告(広告のステータス)をマウスオーバーすると、以下のような詳細情報を確認できるようになっています。具体的な内容は示されていませんが、2019年も本機能を拡大していくとのことです。
3. 管理画面上での再審査リクエスト
2019年4月より、広告の審査結果に不服な場合は、管理画面上から再審査のリクエストを数クリックでできるようになります。対象となるのはテキスト広告で、ほとんどのポリシー違反に対して再審査のリクエストができるようになるとのことです。リクエストの操作方法は以下動画を参照ください。
再審査の状況は、ポリシーマネージャにて確認可能とのことです。
4. リアルタイムでのポリシー違反検知
管理画面上で広告を作成する場合、作成途中でポリシー違反をリアルタイムで検知し、フィードバックする機能を提供予定とのことです。以下動画の通り、広告の作成を完了するとポリシー違反の内容が表示され、修正を促されます。
健全かつ持続可能なデジタル広告のエコシステムを
本発表の同日に更新されたGoogle Ads Blogの冒頭、GoogleのScott Spencer氏は次のように述べています。
Google has a crucial stake in a healthy and sustainable digital advertising ecosystem—something we’ve worked to enable for nearly 20 years. Every day, we invest significant team hours and technological resources in protecting the users, advertisers and publishers that make the internet so useful.
Googleは、健全かつ持続可能なデジタル広告のエコシステムに深く関わっており、この実現に向けて20年近く努力してきました。インターネットの世界を素晴らしいものにするため、ユーザーや広告主、パブリッシャーを保護する目的で、非常にたくさんの時間と技術リソースを毎日投資しています。
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当然、「健全かつ持続可能なデジタル広告のエコシステム」の実現に向けて、広告掲載ポリシーも日々更新されており、2018年には、第三者による消費者向けテクニカルサポートやチケット再販、仮想通貨などに関する計31の新しいポリシーが導入されています。ポリシー違反として掲載停止となった広告の数は23億に上るとのことです。
一方で、広告主がポリシーの更新すべてを把握することも難しく、今回のアップデートは悪意のない広告主がポリシーに準拠することを支援する非常に有益なものではないでしょうか。
また、Googleは広告在庫を提供するパブリッシャーに対してもポリシー準拠を支援しており、2017年5月にはGoogle AdSenseユーザー向けにポリシーセンターの機能を提供しています。
参考:
いまやエコシステムに欠かせない存在となったYouTubeにおいても、初めてポリシー違反をしたクリエイターに対するペナルティを伴わない警告や、ポリシー違反となった理由の詳細説明など、クリエイターのポリシー準拠を支援する仕組みが2019年2月より強化されています。
参考:
ユーザー、広告主、パブリッシャーの三方よしとすることで健全かつ持続可能なデジタル広告のエコシステムは初めて実現すると思いますので、エコシステムを意識しながら日々の広告運用にも取り組んでいきたいですね!